メールマガジン:数字で見るイタリアの常識・非常識  (バックナンバー)
vol.21
【1】国際養子縁組
【2】『come due gocce d’acqua』
【3】Cappella dei Pazzi
【4】ポントルモ「失われたフレスコ画」
vol.22
【1】若者のアルコール依存
【2】『Puoi contarci』
【3】サンタ・クローチェ教会
【4】クリスマス時期のシャトルバス
vol.23
【1】クリスマスツリー
【2】『viene in minete』
【3】Chiesa di S.Luigi dei Francesi
【4】国鉄遅延の払い戻し
vol.24
【1】マフィアのお仕事
【2】『puo' darsi』
【3】Loggia di Bigallo
【4】フェニーチェ劇場復活
vol.25
【1】クリスマスに食べるもの
【2】『accidenti』
【3】Chiesa di S.Croce in Gerusalemme
【4】特設スケートリンク




vol.21
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vol.21 25.11.2003
毎週火曜日発行
         +++++数字で見るイタリアの常識・非常識+++++
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   ▽▲▽ INDEX ▽▲▽

  【1】今週のイタリアンな数字……国際養子縁組
  【2】「とっさのイタリア語」……『come due gocce d’acqua』
  【3】イタリア散歩……Cappella dei Pazzi
  【4】イタリアの今を遊ぶ……ポントルモ「失われたフレスコ画」
  【5】ご挨拶……
 
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【1】今週のイタリアンな数字
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   +-+-+ 国際養子縁組 +-+-+

  5750人
  イタリアは海外からの移民・難民受け入れなど、
  ヨーロッパ国内でも比較的間口の広い国だと思います。
  そして国際養子縁組というのも比較的よく行われています。
  ここ3年間でイタリアに養子として入国した未成年者の数が
  5750人になります。

  このような状況にありながら、
  実際にこうした養子縁組をした子供たちを受け入れる
  学校側の体制が未だにきちんと整備されていないのは
  深刻な問題となっています。
  われわれの小さい頃にもありましたが、
  「あなたの家の家系図を調べてみましょう」とか
  「これまでの人生で一番楽しかったこと」などの課題が
  やはり出されることもあります。
  調べることのできない家系図についてなどは問題外ですが、
  養子縁組をされてくる子供たちの多くは
  消し去りたい過去、もしくは虚空の過去をもっている子がほとんど。
  この課題はかなり酷なものだと思いませんか。
  イタリア人の子供たちと区別されることなく
  彼らも教育を受けられるのはすばらしいことですが
  そこにある小さな違いにもう少し心配りが必要だということです。

  しかし、
  イタリア人の普通に恵まれた子供たちと一緒に教室にいるという
  その事実のもつ意義は非常に大きいものです。
  隔離されて別カリキュラムを組まれるよりも
  ずっと自然にイタリアの社会になじめるわけですから。
  
  このようにイタリア人と一緒に
  通常のクラスに編入というのが普通なのですが
  それでも養子縁組をした10人の子供のうち4人は
  自分の年齢よりも下のレベルのクラスに
  編入せざるを得ないというのも現状。
  もちろんここで一番問題になるのは語学力です。
  授業を理解するだけの語学力が備わらなければ
  自分の年齢にあったクラスに入ることは不可能なのです。
  60%の子供が言語の壁を感じているという
  アンケート結果も出ているそうです。
  イタリアでは高校はもちろん小学校や中学校でも、
  学力に大きな差が生じてくれば
  飛び級や留年はごく普通に行われることなので
  それによる劣等感というのはあまり感じずにすみそうですが。

  こういった養子縁組・移民・難民など形はさまざまですが、
  イタリア全体では小中高校で
  毎年50000人に及ぶ外国人の生徒を新たに迎え入れているそうです。
  しかし、こうした状況に対応できる
  きちんとした教師養成のカリキュラムが整っておらず
  教師個々人の力量に任されているのが現状。

  まだまだ解決しなくてはいけない問題は山ほどあるのですが、
  イタリアはこれからもマイペースで
  その問題に取り組んでいくのでしょうね。

  因みに養子縁組のなされるトップ5は以下の通りです。
  ウクライナ(1392人)、ブルガリア(575人)、コロンビア(524人)、
  ベラルーシ(509人)、ロシア(496人)
  国際的な養子縁組の数は益々増える傾向にあるようです。
  
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【2】「とっさのイタリア語」
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  住んでみると『とっさ』にナイスなイタリア語が出てこなくて
  苦労することもよくあるもので、
  後になって「あ、あの時こう言っておけばよかったよなぁ」なんて
  8年も暮らしていながら思ったりすることがあるわけです。
  普通の暮らしの中でオマタが思いついた単語を
  ひとつずつ紹介していくコーナー。


   ○●○第21回『come due gocce d’acqua』「まるでうりふたつ」○●○

   『コメ・ドゥエ・ゴッチェ・ダックア』。
   comeは「〜のように」を表す副詞。
   dueは「二つ」。
   goccieは女性名詞gocciaの複数形。gocciaは「しずく」。
   diは「〜の」という前置詞。
   acquaは女性名詞で「水」。母音で始まる女性名詞なので、
   その前にあるdiとくっついてダックアと発音されます。
   直訳すると「水の二滴のように」ですね。
   つまり、よく似ていることを意味して「まるでうりふたつ」。

 ある日のオマタと偽アンディの会話:
  オマタ「あのさ、カンナヴァーロって今どこでプレーしてたっけ?」
  偽アンディ「インテルだろ、確か。」
  オマタ「そうだよね。でもさ、パルマにもいない?カンナヴァーロ。」
  偽アンディ「あ、弟がパルマでプレーしてるんだったな。」
  オマタ「兄弟なのね。インザギのところみたいに似ている?」
  偽アンディ「I fratelli di Cannavaro sono come due gocce d’acqua.」

  『イ・フラテッリ・ディ・カンナヴァーロ・ソノ・
   コメ・ドゥエ・ゴッチェ・ダックア。』
  「カンナヴァーロ兄弟うりふたつだよ。」

*兄弟ですから同じ分野に似たような才能を持っていても
全然不思議はありません。
あまり似すぎると
ユニフォームで区別するのが精一杯になりそうです。
しかし、カンナヴァーロ兄弟、私が思うには
インザギ兄弟よりは似ていない気がするんですけど・・・。
皆さんはどう思います?
みくらべてみる
 http://www12.ocn.ne.jp/~albero4/gocce/gocce.html

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【3】イタリア散歩
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  このコーナーではオマタが気まぐれに選んで見に行く展覧会や教会・美術館
  もしくは旅行先での出来事をポツポツ書いていく予定。
  オマタの棲息地であるフィレンツェが中心になること必至。

  旅行のときの役に立てるかどうかは不明・・・。


  -*-*-*-Cappella Pazzi パッツィ家礼拝堂-*-*-*-

  サンタ・クローチェ教会の横の回廊の部分にあるパッツィ家礼拝堂。
  今はサンタ・クローチェ教会も有料になってしまいましたが
  教会本堂と付属美術館・回廊・パッツィ家礼拝堂を
  全部見ることができるチケット(3ユーロ)で見学できます。
  因みにフィレンツェ市民(レジデンツァ所有者)は無料です。

  この礼拝堂は1443年にパッツィ家の頭領であったアンドレアが
  一族の死者を祀る礼拝堂として依頼したもの。
  アンドレアはこの礼拝堂の完成を見ずに亡くなっています。
  そのあと工事は引き継がれていきますが、
  しかし、このパッツィ家というのは1478年に「パッツィ家の陰謀」を企て
  失敗に終わり、一族郎党ひどい目に遭っているので
  一族のうちで、ここに埋葬されなかった人もいますし
  この陰謀の影響もあってか、礼拝堂上部は一部未完成で残っています。

  円形と方形を上手に組み合わせたデザイン設計は
  ブルネッレスキによるもので
  礼拝堂の外にはアーケードもつけられています。
  現在は何もない空っぽの礼拝堂の天井には、大きな
  ブルネッレスキらしい丸天井(クーポラ)が取り付けられていて、
  その四隅にはこれもまたブルネッレスキがデザインしたという
  4つのメダリオンがはめ込まれています。題材は4人の福音書記者。
  丸天井の上に並ぶ明り取りの天窓からは
  細い光が緩やかに差し込んできます。

  礼拝堂正面には一段高くなったところに小さな祭壇があります。
  祭壇奥には2枚のステンドグラスが入っていて
  どちらもアレッシオ・バルドヴィネッティ作。
  依頼者であるアンドレア・パッツィにちなんで聖アンドレアがテーマ。
  この祭壇の上にも丸天井が取り付けられ、
  そこにはフレスコ画で星座が描かれていますが
  損傷も汚れも激しく、かなり剥落しています。
  礼拝堂全体の壁上部を飾る彩色テラコッタは
  ルカ・デラ・ロッビア作で12使徒。

  アーケードも非常にコンパクトによく作られていて
  ここにも丸天井がついています。
  この丸天井は彩色テラコッタで覆われていて
  ルカ・デラ・ロッビア作の「聖アンドレア」も見られます。
  アーケード内を帯状に飾っている天使のモチーフは
  お子様・天使を作らせたら右に出るものはいない(と私が思っている)
  デジデリオ・ダ・セッティニャーノ作。

  ↓写真などはこちらからどうぞ。
  http://www.albero4neo.firenze.net/firenze/s_croce/s_croce.html#pazzi


Chiesa di Santa Croce e Museo dell’Opera di Santa Croce
開館時間:平日9:30-17:30、休日13:00-17:30
入場料:3ユーロ

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【4】イタリアの今を遊ぶ
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  このコーナーではオマタがそこらへんで収集したイタリアの情報を紹介。

   ○●○第二十一回○●○

 ウフィツィ美術館二階部分には
 「Gabinetto Disegni e Stampe degli Uffizi」
 と呼ばれるデッサン画を集めた部屋があります。
 そこに収められているオリジナルのデッサンを元に、
 ポントルモの「失われた作品」に関わる展覧会が
 フィレンツェのサン・ロレンツォ教会で開かれています。

 サン・ロレンツォ教会の大礼拝堂を飾っていた
 ポントルモの一連のフレスコ画は
 トスカーナ大公となったメディチ家のコジモ1世が
 1545年に依頼したもので、テーマは旧約聖書と新約聖書の物語。
 ミケランジェロがシスティーナ礼拝堂に描いた
 「最後の審判」をモデルにしたとも言われますが
 コジモ1世は教皇が求めた宗教的な作品ではなく、
 一国の支配者らしく、より政治色の強いものを求め、
 またフィレンツェ独特の何かを盛り込みたいという気持ちで
 自分のお抱え宮廷画家の中でもっともミケランジェロに近かった
 ポントルモに依頼したものと解釈されています。
 ポントルモはあまりほかの街に行くことのなかった人ですが、
 ミケランジェロの傑作を見るためにローマまで行っているのは事実で
 またこの作品を通してミケランジェロを超えたいという
 彼自身の願望もあったようです。

 しかし、ポントルモの死(1557年1月1日)によって
 未完成のまま残されたフレスコ画は
 同じくメディチ家の宮廷画家でポントルモの弟子でもあった
 ブロンツィーノに引き継がれ1558年7月23日に完成します。

 しかし、1563年に終わるトレント公会議によって検閲を受け、
 図像解釈学的異端という烙印を押されたこの作品は
 部分的に破壊されたまま、やがて放置され、
 そして1738年10月16日にはメディチ家の最後の継承者となった
 アンナ・マリア・ルイザ・ディ・メディチの命で
 行われたサン・ロレンツォ教会の改装・修復に伴う、
 杜撰な工事の犠牲になり、完全に破壊されてしまいました。

 この展覧会はまもなく公開になるポントルモの晩年を描いた映画の
 前イベントも兼ねています。
 実際この映画の中でもこの失われたフレスコ画について語られています。
 またこの映画封切りの機会に、2004年2月にはサン・ロレンツォ教会にて
 この失われたフレスコ画のバーチャル映写も企画されているそうです。
 
 映画のオフィシャルサイトはこちら↓
 http://www.pontormoilfilm.it

 Il recupero dell’inesistente
 2003年11月7日から2003年12月6日まで
 サン・ロレンツォ教会回廊(フィレンツェ)
 開館時間:10:00−13:00、15:00−18:00
 日曜休み
 入場料:無料

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【5】ご挨拶
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  いつもご購読ありがとうございます。
  とっさのイタリア語では『こんなときどういうの?』という
  リクエストも随時受け付けておりますので、お気軽にメールくださいね。
  その他ご意見・ご要望も以下のアドレスで受け付けています。
                   albero4neo@firenze.net

  
  街中が徐々にクリスマスのイルミネーションの準備を始めました。
  通りごとに趣向を凝らした(といっても毎年似たような感じ)
  飾り付けが12月初旬までには整うはずです。
  飾り自体はたいしたものでもないのに、
  なぜかこの街並みに溶け込むとゴージャスに見えてしまうから不思議です。


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 【発行者】ALBERO4 オマタ albero4neo@firenze.net 
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vol.22
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vol.22 02.12.2003
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  【1】今週のイタリアンな数字……若者のアルコール依存
  【2】「とっさのイタリア語」……『Puoi contarci』
  【3】イタリア散歩……サンタ・クローチェ教会
  【4】イタリアの今を遊ぶ……クリスマス時期のシャトルバス
  【5】ご挨拶……
 
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【1】今週のイタリアンな数字
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   +-+-+ 若者のアルコール依存 +-+-+

  800000人
  イタリアは言わずと知れたワインの国。
  小さい頃からワインには慣れ親しんでいるはずなんです。
  ところが若者の間で消費されているアルコールの統計では
  ワインの人気は低いのです。
  70%:ビール
  25%:スーパー・アルコール(アルコール度数の高いリキュール類)
   5%:ワイン
  イタリアの若者にはビールが人気なんですね。
  
  ヨーロッパ全体を見てみると
  若者のアルコール依存が顕著に見られる国は
  デンマーク→イギリス→フィンランド→アイルランドと続くようです。
  まだこうしたランキングにイタリアは入ってきていないのですが、
  現状は色々と様変わりしているようです。
  上記の北欧諸国からアルコールの違った文化が入り始めているから
  といわれています。
  意識を失うまで飲みまくるという「Binge Drinking」やら
  カラフルな色合いの弱発砲アルコール飲料「Alcolpops」などが
  イタリアにも定着しつつあるようです。
  Binge Drinkingは何件ものパブを梯子して飲み続け
  最悪の場合は、そこにドラッグも関わってくることもあるようです。
  それこそ意識を失うか、命を失うかという問題にもなりかねません。
  Alcolpopsもベースはウォッカやラムで
  そこにフレッシュジュースを加えて
  ソーダ水で割っているようなものですが
  おしゃれで比較的安く手に入るので、若者には人気があるようです。
  しかし、これも3−4杯も飲めば十分酔いが回るといわれるものですから
  気をつけて飲まないと危険なことになりそうです。
  
  80万人の若者が酒を飲む、それは特に問題ではありません。
  きちんとした年齢に達して
  常識の範囲内で飲んでいる分には問題はないですから。
  しかしこのうちの5%の男性と2%の女性は
  一週間に3回は意識を失うほどまで飲んでいると答えているのです。
  これがまさにBinge Drinkingなのですね。

  一方北イタリアから始まって徐々に全イタリアに
  そのブームが広がっているHappy Hourというシステム。
  各種パブはもちろん、街角のバールやカフェテリアでも
  このシステムを取り入れているところが増えてきました。
  夕方の食事に出かける前の
  いわゆるアペルティヴを楽しむ時間帯に
  比較的安い値段で、何杯かのアルコール飲料と
  軽いおつまみ・スナックを食べることができるので
  これもまた若者には大人気。
  (最近は旅行者でも利用している人が多いようです。)
  しかし、専門家によればこうしたシステムも
  若者のアルコール依存へ拍車をかけているということになるわけです。
   
  イタリア人に「イタリアでの飲酒可能な年齢は何歳?」と尋ねても
  聞く人それぞれが違った答えを返してくるので、
  未だに私には確かなことがわかりません。
  「みんな適当に飲み始めている」ってことの証ではないかと思うのですが。
  よくピッツェリアなどで子供の誕生会などやっているところを見かけますが
  まだ小学校か中学校に通っているような子供が
  時々ですがワイン飲んでいたりしますからねぇ。びっくりです。
  
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【2】「とっさのイタリア語」
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  住んでみると『とっさ』にナイスなイタリア語が出てこなくて
  苦労することもよくあるもので、
  後になって「あ、あの時こう言っておけばよかったよなぁ」なんて
  8年も暮らしていながら思ったりすることがあるわけです。
  普通の暮らしの中でオマタが思いついた単語を
  ひとつずつ紹介していくコーナー。


   ○●○第22回『Puoi contarci』「期待してていいよ!」○●○

   『プオイ・コンタルチ』。
   puoiはpotereという助動詞の二人称単数形。
   「〜できる」という意味の、可能をあらわす助動詞。
   contarciはcontareとciがくっついた形。
   contareは基本的には「数える」という意味ですが、
   ここでは「あてにする」の意で使われています。
   ciはこの場合の使い方も面倒ですが、
   指示代名詞ということになります。
   前に話題になっていることを受けて「〜ということ」の意。
   直訳すれば「君はそのことをあてにすることができる」で
   つまりは「期待してていいよ!」ってことです。

 ある日のオマタと友人カッシアの会話:
  オマタ「ねぇ、いつブラジルに帰るって?」
  カッシア「12月半ばよ。荷造りとか色々忙しくしているわ。」
  オマタ「でしょうねぇ。本気で帰っちゃうの?」
  カッシア「うん。向こうで結婚することになっているしね。」
  オマタ「うん、おめでとう。でも寂しくなるねぇ。
      手紙ちょうだいよ。メールでもいいし。ね。」
  カッシア「Certamente! Puoi contarci!!」

  『チェルタメンテ!プオイ・コンタルチ。』
  「もちろんよ!期待して待っててね。」

*来るもの拒まず去るもの追わず。
   この世で暮らしていると色んな出会いと別れの繰り返しです。
   また会えるかもしれないし、もう会えないかもしれない。
   そんな波の中で暮らしていると「手紙を書くよ」なんて台詞は
   なんだか現実味を持たないものなんですが。
   Puoi contarciといわれると望みがまだある!っていう気がします。
   ブラジルからの手紙、あてにして待っていようっと!
   
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【3】イタリア散歩
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  このコーナーではオマタが気まぐれに選んで見に行く展覧会や教会・美術館
  もしくは旅行先での出来事をポツポツ書いていく予定。
  オマタの棲息地であるフィレンツェが中心になること必至。

  旅行のときの役に立てるかどうかは不明・・・。


  -*-*-*-Chiesa di Santa Croce サンタ・クローチェ教会-*-*-*-

  フィレンツェを高台から見下ろすことができるので
  観光スポットとしても人気のミケランジェロ広場。
  そこから街を見下ろすと
  世界で4番目の大きさを誇るドゥオーモも気になりますが
  その手前のやたらと大きな茶色い建物が目につきます。
  それがサンタ・クローチェ教会です。
  正面ファサードは大理石で装飾されていますが
  それ以外の残りの部分は質素なレンガ石積みなので、
  茶色い塊に見えるんですね。
  教会前広場はとてつもなく広いので
  色々なイベントに使われます。
  6月の古式サッカーの時期になると砂が敷かれ観客席が設置されます。
  また12月にはクリスマス・バザーが開かれたりもします。
  以前は移動式のスケートリンクが置かれたり、
  メリーゴーランドが置かれたこともありましたね。
 
  フランチェスコ会系の教会ということもあって清貧がモットー。
  アルノルフォ・ディ・カンビオが13世紀に設計建築を始めていますが
  聖別された(つまり教会として神格をもった)のは1443年。
  典型的なゴシック建築の教会ですが
  大理石で装飾された正面ファサードだけは1800年代後半のもの。
  内部はエジプト十字のゴシック様式で3身廊式。
  太い八角形の柱で支えられた天井は木の梁がむき出しになっています。
  
  この教会はフィレンツェを代表する著名人のお墓があることでも有名です。
  主祭壇に向かって左側の身廊には入り口のほうから奥に向かって
  ミケランジェロ、ダンテ・アリギエーリ、ヴィットリオ・アルフィエーリ
  ニッコロ・マキャヴェッリ、レオナルド・ブルーニ、ロッシーニ、
  ウーゴ・フォスコロなど。
  一方右側身廊には入り口から
  ガリレオ・ガリレイ、マルコーニ、カルロ・マルスッピーニ、
  レオン・バッティスタ・アルベルティなど。
  ミケランジェロは自分のお墓を自分の手で作ろうとしましたが
  間に合わず、最終的にはヴァザーリとその弟子が完成させています。
  フィレンツェ追放になったダンテの遺骨はラヴェンナにありますが、
  没後何百年かの記念にここに墓碑だけを作ったので中は空っぽ。
  ガリレオ・ガリレイは地動説を唱えて教会からは異端扱いされていたので
  亡くなった当初は教会内のお墓になど入れてもらえなかったのですが、
  1737年になってようやく今の場所に葬られることになったのです。
  彼が発見した木星の衛星をかたどった石も嵌め込まれています。
  
  主祭壇の右手には
  ジョットがフレスコ画を描いている礼拝堂が二つ並んでいます。
  バルディ礼拝堂とペルッツィ礼拝堂。
  ペルッツィ礼拝堂のフレスコ画は1714年に一度白く塗られてしまい
  1852年に「再発見」されたといわれています。
  というかこの教会は1200年代の古いフレスコ画が残る部分と
  そうでない部分がはっきり分かれています。
  一説ではヴァザーリが全部塗りたくってしまったのだという…。
  教会奥の方には比較的古いフレスコ画が残っています。
  因みにバルディ礼拝堂のフレスコ画は
  この教会の祖である聖フランチェスコの生涯がテーマ。
  
  サンタ・クローチェ教会はアルノ川にも近い部分に位置しているので
  歴史的な洪水の被害をことごとく受けてきています。
  そんな中で1966年の洪水のときに被害を受け修復された
  チマブーエのキリスト磔刑木像は付属の美術館に
  変な照明を当てられて飾られています。
  照明…考えたほうがいいです。
  それ以外の洪水の記録を残したパネルなども
  こっそり柱の影についていたりするので
  時間に余裕のある人は探してみると面白いです。

  ↓写真などはこちらからどうぞ。
  http://www.albero4neo.firenze.net/firenze/s_croce/s_croce.html

Chiesa di Santa Croce e Museo dell’Opera di Santa Croce
開館時間:平日9:30-17:30、休日13:00-17:30
入場料:3ユーロ

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【4】イタリアの今を遊ぶ
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  このコーナーではオマタがそこらへんで収集したイタリアの情報を紹介。

   ○●○第二十二回○●○

 世界遺産にも指定されているフィレンツェの
 歴史的中心地区周辺は一応厳しい交通規制があります。
 ということで自家用車での乗り入れは難しいのです。
 しかし、これからクリスマスで日曜日営業のお店も増えますし
 みんなお買い物のために街の中心までやってきます。
 でもみんなが自家用車でやってきては困るのです。
 ということでフィレンツェの市バスATAFと
 有料駐車場管理会社Firenze Parcheggioが
 無料のシャトルバスの運行を始めました。
 街の外れ(昔城壁があった辺り)に位置する4箇所の駐車場から
 街の中心(つまりはドゥオーモ辺り)に向けて
 街をX字状にわたるような4つの路線が組まれました。
 
 2003年11月28日から2003年12月21日までと
 2004年1月9日から2004年1月11日までの金・土・日曜日
 それ以外に12月8日(祝日なので)、12月23・24日、1月5・6日にも運行予定。
 金・土は15:00−21:00、日曜日は10:00−21:00で十分毎の運行。
 4つの路線の出発地点はポルタ・ロマーナ、パルテッレ、
 ヴィットーリオ・ヴェネト広場、アルベルティ広場。
 無料なのでフィレンツェ滞在予定の方は
 路線をチェックして使ってみると
 お買い物のあと結構ホテルの近くまで無料で楽に帰れたりするかも。
 
 詳しくはこちらから↓
www.ataf.net

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【5】ご挨拶
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                   albero4neo@firenze.net

  
  秋から冬のおいしい食べ物のひとつに焼き栗があります。
  この時期イタリアの街中に出る焼き栗の屋台は私のお気に入り。
  この焼き栗、実に素朴なもので、生栗にナイフで傷を入れて
  後は炭火でごろごろ焼くだけ。
  3ユーロでだいたい15から20粒くらい入っています。
  この焼き栗を日本で食べられることを発見。割高ですが。
  https://www.shiseido.co.jp/parlour_shop/index.htm
  資生堂パーラーのインターネットショップ。
  ここからフローズンのコーナーに行くと
  焼き栗ギフトセットが見つかります。
  イタリアで食べて癖になってしまったという方へ!

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vol.23 09.12.2003
毎週火曜日発行
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       〜ALBERO4 イタリア・フィレンツェから気侭な情報発信〜
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   ▽▲▽ INDEX ▽▲▽

  【1】今週のイタリアンな数字……クリスマスツリー
  【2】「とっさのイタリア語」……『viene in minete』
  【3】イタリア散歩……Chiesa di S.Luigi dei Francesi
  【4】イタリアの今を遊ぶ……国鉄遅延の払い戻し
  【5】ご挨拶……
 
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【1】今週のイタリアンな数字
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   +-+-+ クリスマスツリー +-+-+

  7,000,000本
  イタリアのクリスマスは、
  ここ最近では一気に商業化した感は否めませんが
  基本的には非常に宗教色の強い行事です。
  
  最近の傾向としては、クリスマス商戦も華やかで
  イタリアにしては珍しく日曜日もお店は営業して忙しく働く12月ですが、
  クリスマス当日の25日と翌26日(サント・ステーファノの日)はしっかり休み。
  イタリアでは伝統的にクリスマスは家族で過ごし、
  もっぱら大晦日を友人と過ごします。

  クリスマスはイタリア語ではNatale(ナターレ)といい
  まさにイエスキリストの「生誕」を祝う厳かな日です。
  ただ、イエスキリストの生誕については
  確かな記述はどこにもなく、1月6日説もあります。
  クリスマスが12月25日に設定されたのは
  遥か昔、コンスタンティヌス帝の時代、325年のニカイア公会議からです。
  それまでに存在したローマ帝国内での冬至の祭りと結びついて
  キリスト教の一大祝日となるわけです。
  まだ当時はその存在価値を認められたばかり(313年)のキリスト教を
  帝国内に定着させようという
  コンスタンティヌスの涙ぐましい努力の結果が大いに表れているのです。
 
  因みにイタリアでは1月6日を
  Epifania(エピファニア:公現祭)として別の形で祝います。
  またイタリアではクリスマスの4週間前からクリスマスまでを
  Avvento(アッヴェント:待降節)といって、
  この時期になると、生産地としてはナポリが有名な
  Presepio(プレセピオ)というイエスキリスト生誕の場面を模した人形も
  たくさん街やクリスマス・バザーに並びます。
  このアッヴェントからクリスマスを挟んでエピファニアまでが
  イタリアではみんなが浮き足立ってしまう素敵な季節だったりします。

  そんなイタリアのクリスマスにちなんだ7百万本とはなにかといえば
  クリスマスツリー用に出荷されたモミの木の数です。
  イタリア全体の1/3強の家庭が生木のツリーを飾るといわれています。
  まぁ、中には立派なお庭に自然に生えているモミの木を使うところも
  小さな作り物のツリーで我慢するところもあるでしょうけれど、
  日本に比べると生のモミの木を買って飾りつける家庭が多い気がします。
  (おそらくヨーロッパ全体の傾向でしょう)
  ツリーに使われるモミの木の売れ筋は
  手ごろな10−20ユーロ位のものだそうで、
  全体としては2003年は130,000,000ユーロの市場となっているといいます。
  
    
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【2】「とっさのイタリア語」
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  住んでみると『とっさ』にナイスなイタリア語が出てこなくて
  苦労することもよくあるもので、
  後になって「あ、あの時こう言っておけばよかったよなぁ」なんて
  8年も暮らしていながら思ったりすることがあるわけです。
  普通の暮らしの中でオマタが思いついた単語を
  ひとつずつ紹介していくコーナー。


   ○●○第23回『viene in mente』「思いつく」○●○

   『ヴィエネ・イン・メンテ』。
   vieneはvenire動詞の三人称単数形で基本的には「来る、到達する」という意味。
   ここでは「生じる」とか「心に浮かぶ」という意味を含んで使われます。
   inは多用される前置詞のひとつで「〜の中に」。
   menteは女性名詞で「頭脳」の意。
   ここでは「記憶」に近い感じで使われています。
   直訳して「記憶の中に生じる」ですから
   「思いつく、心に浮かぶ」という意味に。
   主語は人ではなく「思い浮かぶこと」になるわけですから
   venire動詞は三人称形であることが普通ですね。
   

 ある日のオマタと女優のタマゴ・デボラの会話:
  オマタ「デボラって名前珍しくない?」
  デボラ「そう?けっこういると思うけど?」
  オマタ「イスラエルの預言者の名前だよね?」
  デボラ「うん。でも私のはちょっとつづりが違うけどね。」
  オマタ「あ、そうなの?」
  デボラ「ところでさ、この自分の名前をタトゥーしたいのよ。
      漢字でどう書くのか教えてよ。」
  オマタ「またそんな。マジで?」
  デボラ「マジよ。かっこいいじゃない。教えて!」
  オマタ「Aspetta un attimo! Non mi viene in mente subito.」
  デボラ「かっこよくなきゃ、いやよぉ。」

  『アスペッタ・ウン・アッティモ!
   ノン・ミ・ヴィエネ・イン・メンテ・スビト。』
  「ちょっと待ってよ。すぐには思いつかないわよ。」

*地味に、はやっているんですよね。
   漢字やカタカナで名前を書いたりタトゥーしたり。
   これまでもいろんな名前を漢字で書いてきましたが
   デボラはけっこう難しかったのです。
   全然思いつきませんでしたね。
   vieneの前にあるmiは人称代名詞「私に」です。
   「君に」の場合はti、「あなたに」のときはLeです。
   因みにvenireを使って「いいこと思いついた!」は
   Mi viene una buona idea!(ミ・ヴィエネ・ウナ・ブオナ・イデア)です。
      
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【3】イタリア散歩
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  このコーナーではオマタが気まぐれに選んで見に行く展覧会や教会・美術館
  もしくは旅行先での出来事をポツポツ書いていく予定。
  オマタの棲息地であるフィレンツェが中心になること必至。

  旅行のときの役に立てるかどうかは不明・・・。


  -*-*-*-Chiesa di S.Luigi dei francesi
      サン・ルイジ・デイ・フランチェージ教会 (Roma)-*-*-*-

  ローマのナヴォナ広場とパンテオンの間にある教会です。
  近くには上院議会のある
  Palazzo Giustiniani(ジュスティニアーニ宮)もあります。
  ここはカラヴァッジョの教会としても有名です。
  教会内部は思いっきり金塗り装飾されたストゥッコが目立つ
  三身廊式のバロック様式です。
  教会正面ファサードは後期ルネッサンス様式で
  Giacomo della Porta(ジャコモ・デッラ・ポルタ)と
  Domenico Fontana(ドメニコ・フォンターナ)の作といわれます。
  
  1478年にローマにあったフランス人のグループが小さな教会を購入。
  このため未だに教会全体には、
  あまりイタリアらしからぬ雰囲気が漂っています。
  1518年には後の法皇クレメンス7世となる
  Giulio de' Medici(ジュリオ・デ・メディチ)が基礎を固め
  1589年に在ローマフランス人のための教会として正式に聖別され
  フランス王ルイ9世を祀ることになります。
  カラヴァッジョが作品を手がけるのは1597年になってからです。
  三作の完成までに五年を要しています。

  教会内部、主祭壇の手前、左身廊一番奥に小さな礼拝堂
  Cappella Contarelli(コンタレッリ礼拝堂)があります。
  その礼拝堂の三面を飾るのがカラヴァッジョの作品。
  正面が「聖マタイと天使」左側が「聖マタイの召命」
  右側は「聖マタイの殉教」。 
  三作どれもカラヴァッジョの作品らしく
  一点から差し込む光の中に各シーンが繰り広げられる技法で
  リアルな感じがよく表現されています。


Chiesa di S.Luigi dei Francesi
Piazza di S.luigi dei Francesi
開館時間:7:30-12:30,15:30-19:00
入場無料

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【4】イタリアの今を遊ぶ
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  このコーナーではオマタがそこらへんで収集したイタリアの情報を紹介。

   ○●○第二十三回○●○

 ストライキに遅延と、いつも問題を抱えているイタリア国鉄。
 ここ数年では遅れはかなり解消されたともいわれていますが
 未だに遅れに遭遇することがあります。
 そんな時。
 今はイタリアの主要都市間を結ぶ列車の主流となっている
 Eurostar(エウロスタル:ユーロスター)を利用して
 到着予定時刻より25分以上遅れて到着駅に着いた場合は
 50%の払い戻し請求をすることができます。
 基本的にはイタリア国内に居住する人向けのサービスで
 各駅にあるAssistenza Clienti(お客様センター)に備え付けてある
 所定の封筒と用紙を使って請求申請をすると
 自宅に相当額のクーポン券が送られてくるというシステム。
 このクーポン券を使って次回の旅行の切符を購入することができます。
 
 短期間しかイタリアに滞在しない旅行者が
 この払い戻しを受けるにはやはり各駅のお客様センターで
 交渉することになります。
 この場合もクーポン券か小切手の形で払い戻しが可能です。

 因みにユーロスター以外では
 InterCity(インターシティー)クラスの列車では30分以上の遅延、
 そのほかのクラスの列車では1時間以上の遅延で
 同じように払い戻しの請求ができます。

 どうせ遅れるなら中途半端に遅れないで
 払い戻しになるくらいまでしっかり遅れてくれと思ったりして。
  
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【5】ご挨拶
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  いつもご購読ありがとうございます。
  とっさのイタリア語では『こんなときどういうの?』という
  リクエストも随時受け付けておりますので、お気軽にメールくださいね。
  その他ご意見・ご要望も以下のアドレスで受け付けています。
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  イタリア散歩でローマの教会を紹介しているように
  先週ローマまで出かけてきました。
  以前このメールマガジンでも紹介したMadonna Littaを観るために。
  Madonna Littaは思ったよりも「小作品」でしたが
  厳重な警備の下、薄暗い部屋に置かれていて
  そこに大勢の人間が貼りついて見るような感じでした。
  作品自体よりも大統領官邸に一歩足を踏み入れたということで
  私はもう、わくわくどきどきでした。
  ちょうどお昼時で衛兵交代の一幕も見ることができました。
  形式ばっている交代劇にちょっと笑っちゃったのですが、
  日本でもたとえば皇居の護衛の交代とかは
  やっぱり形式的なのでしょうか?  

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vol.24 16.12.2003
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  【1】今週のイタリアンな数字……マフィアのお仕事
  【2】「とっさのイタリア語」……『puo' darsi』
  【3】イタリア散歩……Loggia di Bigallo
  【4】イタリアの今を遊ぶ……フェニーチェ劇場復活
  【5】ご挨拶……
 
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【1】今週のイタリアンな数字
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   +-+-+ マフィアのお仕事 +-+-+

  43,000,000,000ユーロ
  マフィア戦争なんて物騒なタイトルが新聞に踊っていて
  その昔、非常にこの世界に惹かれた私は放っておくことができませんでした。
  イタリア社会はマフィアが存在するから機能していると
  今でも思っているくらいで、私はマフィアの存在自体は否定していません。
  あ、これは飽くまでも個人的見解ですが。

  マフィアが絡む殺人事件はこの5年間で666件に及び、
  闇の世界でマフィアが操るお仕事に絡んで動いたお金が430億ユーロ。
  
  マフィアと一口に言っても色々細かく分類されていて
  日本で最も知られているのは
  シチリアを中心に活動するCosa Nostra(コーザ・ノストラ)。
  その次はカンパーニャ州を拠点にしているCamorra(カモッラ)、
  そしてカラブリア州を中心とする'Ndrangheta(ンドランゲータ)
  最少数派のSacra Corona Unita(サクラ・コローナ・ウニータ)。
  この4つがイタリア・マフィアの四大派閥と言われます。
  現状で最も活発に活動している、
  というか殺人事件で検挙される件数が多いのはカモッラで
  全体の46,7%を占めています。
  因みにマフィアからみの殺人事件数内訳は
  311 Campagna (カンパーニャ州)
  144 Calabria (カラブリア州)
  108 Puglia (プーリア州)
   89 Sicilia (シチリア州)
    14 Altri (その他)
  
  マフィアからみの闇のお仕事総売上額の内訳は以下の通り。
  薬物取引 (25,926,000,000)
  事業経営 ( 7,489,000,000)
  武器取引 ( 5,219,000,000)
  売春業  ( 2,241,000,000)
  高利貸し ( 2,097,000,000)
  薬物取引と売春業、高利貸しの分野でトップに立っているのが
  日本ではあまりなじみのない'Ndrangheta(ンドランゲータ)。
  Cosa Nostra(コーザ・ノストラ)は事業経営でトップ、
  Camorra(カモッラ)は武器取引がお得意分野。  
    
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【2】「とっさのイタリア語」
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  住んでみると『とっさ』にナイスなイタリア語が出てこなくて
  苦労することもよくあるもので、
  後になって「あ、あの時こう言っておけばよかったよなぁ」なんて
  8年も暮らしていながら思ったりすることがあるわけです。
  普通の暮らしの中でオマタが思いついた単語を
  ひとつずつ紹介していくコーナー。


   ○●○第24回『puo' darsi』「たぶん」○●○

   『プオ・ダルスィ』。
   puo'は助動詞potereの三人称単数形。「可能」の助動詞。
   darsiはdareが元になっている代動詞でここでは「生じる、起きる」の意。
   助動詞の後は動詞の原形がくるのでpuo' darsiの形で頻繁に使われます。
   「そうなるかもしれない」という意味になり
   日常会話的には「たぶん」の代用として多用されることが多い気がします。
      

 ある日のオマタと偽アンディの会話:
  偽アンディ「12月末に来るんだよね、ホラ、誰だっけ。えーと。」
  オマタ「え?かずこさんのこと?」
  偽アンディ「ああ、そうそう。彼女イタリアにまた来るんでしょ?」
  オマタ「そうよ。」
  偽アンディ「この前来た時の約束、覚えているかなぁ。」
  オマタ「え、どんな約束したのよ?」
  偽アンディ「ラーメン。もってきてくれるかなぁ、お土産。」
  オマタ「Ah, potrebbe darsi.....」
  
  『アァ、ポトゥレッベ・ダルスィ。』
  「うん、たぶんね…。」

*potrebbeはpotere動詞の三人称単数条件法現在の形。婉曲表現のひとつ。
   puo' darsiよりも事象の「起きる」確率が低くなる感じ。
   またこのあとに文章節を続ける場合には接続法を用いる必要が。
   Puo' darsi che loro comprino una casa in campagna.
   「彼らは田舎に家を買うんじゃないかねぇ。」
         
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【3】イタリア散歩
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  このコーナーではオマタが気まぐれに選んで見に行く展覧会や教会・美術館
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  -*-*-*-Loggia di Bigallo ビガッロの開廊-*-*-*-

  フィレンツェを旅した人なら誰でも一度は通っているはずの場所に
  ひっそりと、それこそ誰にも「それ」とは気づかれずに小さな開廊があります。
  フィレンツェのドゥオーモを正面右側から見上げて写真撮影をするときに
  その背後にあたるカルツァイオーリ通りの角の建物。
  それがビガッロの開廊。
  いつもその前では、出番待ちの馬車引きの馬が
  悠々とお食事をしている姿が見られます。

  建築家Alberto Arnoldi(アルベルト・アルノルディ)が
  1352年から1358年にかけて手がけて完成させたとされています。
  アルノルディはジョットの鐘楼の装飾をする際に
  Andrea Pisano(アンドレア・ピサーノ)と一緒に仕事もしています。
  外部は大きなアーチで支えられた開廊で、
  これは1697年に一度孤児院拡張のために塞がれたものを1800年代終わりに
  再び開廊としてあけたもの。

  もともとこの建物を利用していたのは慈善団体・ミゼリコルディア大信徒会。
  フィレンツェの貧民・窮民救済に尽力していた団体です。
  
  ミゼリコルディア会のあと、
  建物は1425年にビガッロ隊という孤児救済の宗教団体に引き継がれています。
  捨て子や迷子の両親を探しだすことを仕事にしており
  この開廊に両親探しの子供たちを並べて顔見せをし
  血縁者が子供の顔を認識して
  無事に家に連れ帰ることができるようなシステムをとっていたといいます。
  子供の両親・親戚が見つからなかった場合には、
  子供たちはビガッロ隊に入隊して奉仕活動に従事することになったようです。
  
  この建物に入っているビガッロ美術館は不定期で開館。
  現在は火曜日定休で毎日10:00から18:00無料で見学ができます。
  小さな美術館ですが貴重な作品を収めているので
  ドゥオーモ見学の後に立ち寄ってみるといいかもしれません。
  
写真などはこちらから↓
www.albero4neo.firenze.net/firenze/bigallo/bigallo.html

 Museo di Loggia del Bigallo
 Piazza S.Giovanni
 開館時間:10:00-18:00 (火曜定休)
 入場無料

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【4】イタリアの今を遊ぶ
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   ○●○第二十四回○●○

 ヴェネツィアのフェニーチェ劇場がようやく再建落成。
 フェニーチェ劇場は1度目は1936年12月12日
 2度目は7年前1996年01月29日に火事で消失しています。
 当時はすぐにも復興という話でしたが、結局は7年の月日が流れました。
 2003年12月14日から21日まで、
 この復興を記念してオープニング・フェスタが開催されています。
 こけらおとしはRiccardo Muti(リッカルド・ムーティ)指揮で
 ベートーベンの「La consacrazione della casa」。
 期間中はMyung-Whun Chung(チュン・ミュン・フン)の
 指揮やエルトン・ジョンのコンサートも予定されているようです。

 2004年のシーズン開幕は来年11月の「Traviata(椿姫)」。

 祝!不死鳥復活

 インフォメーション
 Teatro la Fenice(フェニーチェ劇場)
 www.teatrolafenice.it
 Tel:041-2424
  
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【5】ご挨拶
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  Lost in Translation。
  監督であるソフィア・コッポラが離婚という話題性(?)とともに
  イタリアで公開になったこの映画。
  現代の日本を正確に写し取っているシーンの連続で
  異国で見ると妙な郷愁感がふつふつと。
  海外から見る日本って結構不思議の国なんだなぁっていうのを改めて実感。
  ここのところ日本を取り巻く映画が相次いでいて
  「座頭市」以外はみんな外国人監督が見た日本。
  イタリア人に混じってそういう映画を見ていると
  「これが全てじゃないよ。勘違いしないでくれ!」という気持ちと
  「やっぱり妙な国だよなぁ。なんか歪だよなぁ」っていう気持ちが
  入り混じってなんだかわけがわからなくなるんですよね…。
  でもどれもそれぞれの意味をもってすばらしい映画です。
  今回はマシュー南こと藤井隆の印象が強烈でした…。

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   ▽▲▽ INDEX ▽▲▽

  【1】今週のイタリアンな数字……クリスマスに食べるもの
  【2】「とっさのイタリア語」……『accidenti』
  【3】イタリア散歩……Chiesa di S.Croce in Gerusalemme
  【4】イタリアの今を遊ぶ……特設スケートリンク
  【5】ご挨拶……
 
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【1】今週のイタリアンな数字
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   +-+-+ クリスマスに食べるもの +-+-+

  90,000,000
  イタリアのクリスマスは家族で一緒に過ごす祝日。
  豪勢で手の込んだお昼ご飯をゆっくりと時間をかけて食べ
  その締めくくりに食べるもの、
  それがPandoro(パンドーロ)やPanettone(パネットーネ)と呼ばれるお菓子。
  最近では日本でも購入することができるようになりましたね。
  日本で普通に売られているようなクリームたっぷりの
  デコレーションケーキではなく、いたってシンプルなケーキ。

  Pandoroはちょっと背の高いふわふわスポンジケーキで
  これに粉砂糖を山ほど振りかけて一切れいただきます。
  Panettoneは少し背が低くてやはりベースはスポンジケーキですが、
  中にレーズンやドライフルーツが練りこまれて焼かれています。
  
  クリスマスの時期になると(12月にはいると)
  どこに行ってもこの二つのケーキにお目にかかることができ
  ホームパーティに呼ばれたときも手土産にすることが多いです。
  大型スーパーではこの二種類のケーキを山のように並べたコーナーができ
  街中の小さなお菓子やさんではメーカー既成のものを売るところもあれば
  自家製のものを並べているところもあります。
  イタリア人はどうやらPanettoneのほうがお好きなようで
  この一月だけで売り上げる数が90,000,000(九千万個)。
  因みにパンドーロは70,000,000(七千万個)だそうです。
  私も自宅用にそれぞれひとつづつ買い込んで、この数字に貢献しました。
  去年のクリスマスに比べると価格的には5%値上がっているとか。

  それ以外にクリスマスにまつわる数字をいくつか。
  12,000トン。
  同じくクリスマスのお菓子であるトッローネの消費総量。
  トッローネは卵とアーモンド(もしくは他のナッツ類)と
  はちみつでできたけっこう固いお菓子。
  ちょっとづつナイフで切って食べるんですがとにかく甘い。
  イタリア人好みの味という感じです。
  
  10%値上げ
  去年のクリスマスに比べて
  クリスマスプレゼントとして購入される自転車やぬいぐるみの値上げ率。
  ユーロになってから軒並み何でも高くなりましたが、
  クリスマスプレゼントにも影響がでているようです。


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【2】「とっさのイタリア語」
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  住んでみると『とっさ』にナイスなイタリア語が出てこなくて
  苦労することもよくあるもので、
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   ○●○第25回『accidenti』「なんてこった」○●○

   『アッチデンティ』。
   accidentiは驚きや不快感を表す感嘆詞。
         
 ある日のオマタと偽アンディの会話:
  オマタ「あぁ、遅刻よ、遅刻。」
  偽アンディ「大丈夫だよ。相手だってイタリア人だし。」
  オマタ「私はイタリア人じゃないわよ。」
  偽アンディ「俺はイタリア人だもんね、気にしない、遅れたって。」
  オマタ「はいはい。」
  偽アンディ「あ、乗るバス行っちゃったよ。うわっはっは。」
  オマタ「Accidenti, abbiamo perso anche l'autobus...」
  
  『アッチデンティ、アッビアーモ・ペルソ・アンケ・ラウトブス。』
  「なんてこったい、バスにまで乗り遅れちゃったわ…。」

*アッチデンティな出来事は日常茶飯事に起きます。
   そのたびにオーバーアクションで、
   たとえば机を拳で叩いたり、拳をちょっと噛むまねをしてみたりして
   驚きや不快感を表すのがイタリア人。
   独り言のようにぶつぶつと小声で言っている人もいますしね。
   Accidenti a te! というと
   「どうしようもない奴だな、お前」って感じです。
           
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【3】イタリア散歩
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  このコーナーではオマタが気まぐれに選んで見に行く展覧会や教会・美術館
  もしくは旅行先での出来事をポツポツ書いていく予定。
  オマタの棲息地であるフィレンツェが中心になること必至。

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  -*-*-*-Chiesa di S.Croce in Gerusalemme
サンタ・クローチェ・イン・ジェルザレンメ教会-*-*-*-

  ローマのテルミニ駅から南東のほうに下ったところにある教会。
  S.Giovanni in Latelano(サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラーノ)教会から
  城壁に沿ってさらに行ったところ。
  こんな辺鄙な(?)場所にある教会は
  普通の観光コースからはもちろん外れています。
  よほどのモノ好きな個人旅行で
  時間に余裕がなければ行きそうにないところです。
  
  313年のミラノ勅令発布でコンスタンティヌス帝は
  キリスト教を保護します。
  この流れに合わせて、
  ローマを新たな宗教的中心地にするために尽力もします。
  そしてローマの宗教的価値を上げるためにパレスティナから
  聖母マリア、キリスト、使徒にまつわる聖遺物を買い付けていきます。
  本格的な商売としてこうした聖遺物を扱う者が出てくると
  もちろん本物の聖遺物に混じって
  いくつもの偽モノも世に出回るようになります。
  そんな聖遺物の中でも絶品(?)がこの教会には祀られています。
  
  まず、サント・セポルクロの土。
  ゴルゴダの丘からコンスタンティヌス帝の母エレナが持ち帰ったもので、
  この土の上に彼女を祀る礼拝堂が作られています。
  聖十字架の断片。キリストが磔刑にかけられた十字架のかけら。
  二本のイバラの冠のとげ。
  十字架にかけられる前にキリストに被せられたイバラの冠のとげ。
  後者どちらもエレナが持ち帰ったもので、
  この教会の聖遺物礼拝堂に納められています。
  聖エレナの礼拝堂へは教会右身廊の奥の小さな入り口から
  1400年代の緩やかな階段でつながっています。
  この階段部分の天井はMelozzo da Forli
  (メロッツォ・ダ・フォルリ)作のモザイクで飾られています。
  聖遺物礼拝堂は左身廊奥の階段を上っていったところにあります。
  非常に落ち着いた空間です。
  
  ここは、こうした聖遺物を納めているため
  キリスト教徒にとっては非常に重要な、ありがたい教会であり
  中世の頃には巡礼の対象、いわゆる「7教会」のひとつになっています。
  しかし、1144年にルチオ2世によって改装され、
  1743年にはベネデット14世の命で完全に作りかえられていて
  古い部分はほとんど残っていません。
  正面ファサードも18世紀のものでボッローミニを真似たグレゴリーニの作。
  内部は三身廊で祭壇を含む後陣と翼がついています。
  非常によく保存されている床部分は中世の時代のもの。
  
  世にも「ありがたい」、こうした聖遺物を見るためだけに訪れるには
  少し不便な場所ですが、見てみると面白いかもしれません。

Chiesa di S.Croce in Gerusalemme
Piazza S.Croce in Gerusalemme,12
開館時間:10:00-12:00,15:30-18:30
日曜・月曜休み

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【4】イタリアの今を遊ぶ
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  このコーナーではオマタがそこらへんで収集したイタリアの情報を紹介。

   ○●○第二十五回○●○

 今年は予算不足ということで泡に消えるところだった
 フィレンツェのスケートリンク。何とかオープンにこぎつけました。
 リベルタ広場のParterre(パルテッレ)に特設スケートリンクが
 12月5日から設置されています。
 リンクはさほど大きくなく20メートル×30メートルですが
 一回に200人まではリンクに入れるとか。
 昨年は一万人の利用客があったそうで、
 今年はそれを上回る一万三千人を目指しているとか。
 
 クリスマス(25日)にはサンタクロース(Babbo Natale)が
 そして1月6日のエピファニアにはベファーナ(Befana)がやってくるとか。
 12月31日(サン・シルベストロの日;大晦日)は夜明けまでノンストップ営業。


 開場 9:00−23:30
    9:00−25:00(金・土・日)

 インフォメーション
 Parterre
 Piazza Liberta
 Tel:055−571106
  
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【5】ご挨拶
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  いつもご購読ありがとうございます。
  とっさのイタリア語では『こんなときどういうの?』という
  リクエストも随時受け付けておりますので、お気軽にメールくださいね。
  その他ご意見・ご要望も以下のアドレスで受け付けています。
                   albero4neo@firenze.net

  
  今年も残すところわずかとなりました。
  12月も後半になって本格的な寒さがやってきたフィレンツェ。
  毛皮のおばさまの姿もよく見かけるようになりました。
  イタリアでは、その昔、初めてのお給料で
  女の子は飛び切りの毛皮を買うことが慣わしだったとか。
  そういうふうにして、一生モノのいいものを買って
  結婚してもずっと大事に着続けるというのが
  古きよき時代のイタリアだったんですね。
  最近では初任給でみんなテクノロジー系のものを買ってしまいますねぇ。
  
  Buon Natele a tutti!!

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 【ホームページ】 http://www.albero4neo.firenze.net
 【退会URL】 http://www12.ocn.ne.jp/~albero4/rivista.html
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