メールマガジン:数字で見るイタリアの常識・非常識  (バックナンバー)
vol.11

【1】イタリア人の健康認識
【2】『Ne ho abbastanza!』
【3】Chiesa di SS.Annunziataその2
【4】Fosco Maraini写真展

vol.12

【1】イタリアの大学は最低か
【2】『ore di punta』
【3】ピアッツァ・アルメリーナ
【4】メディチ財宝

vol.13

 【1】チーズ消費
 【2】『fare in quattro』
 【3】セジェスタ
 【4】Amico di Michelangelo
 
vol.14

【1】頭痛
【2】『non devi scomodarti』
【3】マルサラ
【4】藤田嗣治 スカラ座のアーティスト展

vol.15

【1】ウルトラと呼ばれるティフォージ
【2】『fare marcia indietro』
【3】パレルモ
【4】ウフィツィ改造




vol.11
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vol.11 16.09.2003
毎週火曜日発行
         +++++数字で見るイタリアの常識・非常識+++++
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   ▽▲▽ INDEX ▽▲▽
  【1】今週のイタリアンな数字……イタリア人の健康認識
  【2】「とっさのイタリア語」……『Ne ho abbastanza!』
  【3】イタリア散歩……Chiesa di SS.Annunziataその2
  【4】イタリアの今を遊ぶ……Fosco Maraini写真展
  【5】ご挨拶……

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【1】今週のイタリアンな数字
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    +-+-+イタリア人の健康認識+-+-+

   11,00%
     イタリア人のマンマといったら、なんだか恰幅が良くて
   いつも大口あけて笑っていて、手には木杓子持っていそうなイメージって
   私だけでしょうか?おいしいものを作ってくれる人っていう。
   でも、そんなイメージのイタリア人の11%はダイエット中なんだそうです。
   この数字、日本に比べたらきっと少ないでしょうね。
   イタリア人の約9%が肥満で苦しんでいるとも言われますが。
   でも街で見かける人々の姿からは、とても肥満を気にしているとは
   思えないようなガタイのいい人もたくさんいるんですよね。
   サラダ油などに比べると不飽和脂肪酸の割合が低く好ましいとされる
   オリーブオイルを使っているのに。きっと食べすぎですよね。
   それを証明するかのようにシルキア(Sirchia)大臣も
   「イタリア国民は食事量を少し減らしたほうがいい」と言っています。
   
   世界的に喫煙者には厳しいご時世となりつつありますが、
   イタリアでもここ数年で、ずいぶん状況が変わってきました。
   公共の場では「禁煙」の表示を見ることが圧倒的に多くなりました。
   そんなイタリアの喫煙率は24%だそうです。
   でもこれって乳児を含めた国民総数に対する割合なので
   実はあまり意味がないのでは?
   まぁ、その辺はイタリアなので、気にしないことに。
   州別でみると喫煙率トップ3はラツィオ州、ロンバルディア州、
   エミリア・ロマーナ州だそうで。
   
   日本人のように神経質なほど健康に気を遣うような感じがしないイタリア人。
   刹那的に「今が楽しきゃそれでいい」っていう人が山のようにいますが、
   それでもヨーロッパ統合の波で、どうしても他のヨーロッパ諸国と
   比較されることも多くなり、情報量も増えたことで、
   この先の健康認識は少しずつ改善されるのではないかという見方が
   強まっているようです。

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【2】「とっさのイタリア語」
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  住んでみると『とっさ』にナイスなイタリア語が出てこなくて
  苦労することもよくあるもので、
  後になって「あ、あの時こう言っておけばよかったよなぁ」なんて
  8年も暮らしていながら思ったりすることがあるわけです。
  普通の暮らしの中でオマタが思いついた単語を
  ひとつずつ紹介していくコーナー。


    ○●○第11回『Ne ho abbastanza ! 』「もう懲り懲りよ!」○●○

    『ネ・オ・アッバスタンツァ』。
    Neは代名詞です。ここでは「それについて」という感じの意味。
    neやciという代名詞はなかなか使いこなすのが難しいようで
    これを上手に使えるようになるには、かなりの修行が必要かも。
    Hoはavere動詞の一人称単数形。主に「もっている」という意味。
    Abbastanzaは副詞で「十分に」の意。
    直訳では「それについてはもう十分よ」という感じですが
    「もうこりごり!」というふうに使われます。
    
  ある日の偽アンディと友人トゥリオの会話:
   トゥリオ「おぅ、ちょっと急入りでさ、金貸して。」
   偽アンディ「またかよ。この前も貸しただろ。返してもらってないし。」
   トゥリオ「今度の給料が入ったらすぐに返すよ。
        いや、給料前借して明日にでもすぐに何とかするよ。」
   偽アンディ「給料前借できるなら、今そうしろよ。俺に頼むなよ。」
   トゥリオ「今すぐに必要なんだよ、だからオーナー待ってられないの。」
   偽アンディ「そんなの知らないよ。」
   トゥリオ「これで最後だからさ。一生のお願い!!」
   偽アンディ「おまえ口先ばっかりだもん。Oh, ne ho abbastanza!」

   『オゥ、ネ・オ・アッバスタンツァ!』
   「あぁぁぁ、もう懲り懲りだよ。」

  *他にも懲り懲りという言い方はあります。
   Adesso basta!『アデッソ・バスタ!』
   これは「いい加減にしろよ」の意味を強く含んでいます。

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【3】イタリア散歩
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  このコーナーではオマタが気まぐれに選んで見に行く展覧会や教会・美術館
  もしくは旅行先での出来事をポツポツ書いていく予定。
  オマタの棲息地であるフィレンツェが中心になること必至。

  旅行のときの役に立てるかどうかは不明・・・。


   -*-*-*-Chiesa di SS.Annunziata その2-*-*-*-

   教会のオフィシャルサイト↓
   http://www.santissimaannunziata.net/

   
   サンティッシマ・アンヌンツィアータ教会には二つの回廊があります。
   一つめはヴォティの回廊(Chiostrino dei Voti)
   1447年から1452年にかけて建設されたもので
   壁面はすべてフレスコ画で飾られています。
   残念なことに湿度のせいで随分色が褪せています。
   一番古いのは正面左側の「キリスト礼拝」バルドヴィネッティ作。
   入って左側は聖人サン・フィリッポ・ベニッツィの生涯、
   一方右側は聖母マリアの生涯にまつわる話。
    東方三博士の礼拝(アンドレア・デル・サルト)
    聖母生誕(アンドレア・デル・サルト)
    マリアの聖なる結婚(フランチャビジオ)
    聖母マリアの聖エリザベッタ訪問(ポントルモ)
    聖母被昇天(ロッソ・フィオレンティーノ)
   因みにVotiとはキリスト教信者が願掛けをして
   その願いが叶ったときに奉納するもののことで、
   今は教会の一部に少しが残るだけですが
   昔はこの回廊一面にそういうものがおかれていたことから
   この名前がついたそうで。


   二つめは死者の回廊(Chiostro dei Morti)で教会正面左側から入ります。
   ミケロッツォの設計で建てられたルネッサンス建築。
   その名の通り死者がたくさん祀られています。
   アントニオ・ダ・サンガッロの木製キリスト磔刑像、
   ロッビア派の彩色テラコッタ、
   『袋の聖母』と呼ばれるアンドレア・デル・サルトの作品があります。
   これはエジプトに逃亡中、麻の袋に寄りかかって休息する聖家族が題材。
   この回廊の奥にはサン・ルカの礼拝堂があり、
   ここには彫金師でもありシニョーリア広場のランチャのロッジャに置かれる
   ペルセウス像を作ったベンヴェヌート・チェッリーニが葬られています。

    Chiostro dei Morti(死者の回廊)の見学時間
    第二・第四土曜日: 7:00-14:00,16:00-19:00
    ただし頻繁に変更になります。
    よく結婚式や洗礼式などのために扉が開いていることがあります。
    開いているときを見かけたらすかさず見学することをお勧めします。

   フィレンツェの教会は今となっては
   ほとんどが有料となってしまいましたが
   ここはまだ拝観料をとっていません。

   サンティッシマ・アンヌンツィアータ教会の写真などはこちらから↓
   http://fun.supereva.it/albero4.mybox/fi/ss_a/ss_annunziata.html

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【4】イタリアの今を遊ぶ
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  このコーナーではオマタがそこらへんで収集したイタリアの情報を紹介。

    ○●○第十一回○●○

  Fosco Maraini(フォスコ・マライーニ)氏は日本とも深いかかわりのある人。
  1912年彫刻家の父Antonio Maraini(アントニオ・マライーニ)と
  作家の母Yoi Crosse(ヨイ・クロッセ)との間にフィレンツェに生まれる。
  だから今年で91歳。本人は著名な文化人類学者で、少数民族の研究に
  長年携わり、そのなかでもアイヌ民族の研究などをはじめ
  イタリアでは日本学の権威ともいわれる人。多才で作家、登山家、写真家
  としても活躍して、日本ではもしかするともっぱら写真家のイメージが強いかも。
  
  22歳のときの突如東洋に目覚め、リヴォルノ船舶アカデミーの学生向けの
  英語教師としてアメリゴ・ヴェスプッチ学校の船に乗り込んで
   エジプト、レバノン、シリア、トルコなどを訪問。
  その後1935年にはTopazia Alliata(トパツィア・アッリアータ)と結婚し
  3人の娘(Daciaダーチャ、Yukiユキ、Toniトーニ)に恵まれる。
  長女Dacia Maraini(ダーチャ・マライーニ)は
  イタリア女性文学を代表する作家として現役活躍中。

  1937年にはチベット入りし、これがきっかけで民族学者としての活動を開始。
  フィレンツェ大学で自然科学を履修し終えると家族を伴って日本へ。
  北海道でアイヌ民族の研究に打ち込み、その後には京都大学でイタリア語を教授。
  1943年ムッソリーニ政権の崩落後、第二次世界大戦の三国同盟は解消され
  マライーニ一家は名古屋の収容所に送られる。
  名古屋空襲が本格化した1944年には広済寺(現・豊田市)に移されて軟禁生活。
  終戦後、一家揃って無事イタリアに戻り、
  再びチベット、イエルサレム、韓国などを訪問。
  現在は日本女性と再婚しフィレンツェで暮らし、
  往年の資料の整理と執筆活動などを精力的に続けているようです。
  
  その彼が日本滞在中に収めた膨大な写真の中から「祭り」にまつわる
  写真を集めて開かれるのが今回のフィレンツェでの写真展。
  オープン記念式典にはご本人も出席予定というから必見。

  MATSURI -Riti e feste del Giappone-
   Mostra Fotografica di Fosco Maraini
   Parterre (Piazza della Liberta'- Firenze-)
   会期:9月18日から9月30日まで
  開館時間:16:00−20:00
  入場料:無料
  インフォメーション:055-2767822

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【5】ご挨拶
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  とっさのイタリア語では『こんなときどういうの?』という
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   ウィーン博物館から今年5月11日に盗まれたベンヴェヌート・チェッリーニ
   (Benvenuto Cellini)作の塩つぼ。
   この返却のために10,000,000ユーロの身代金請求が。誰が払うの?
   まぁそんな一般市民には関係ない強請の金額はおいといて。
   チェッリーニといえば上記でもちょっと触れましたが有名な彫刻家。
   本職は金細工士でもあるわけですが、今回盗まれた作品も
   薄い金の板で作られた豪勢なもの。そして何がすごいかって言ったら
   彼の金細工作品としてこの時代まで生き残った唯一の品なんですよ。

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vol.12 23.09.2003
毎週火曜日発行
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   ▽▲▽ INDEX ▽▲▽
  【1】今週のイタリアンな数字……イタリアの大学は最低か
  【2】「とっさのイタリア語」……『ore di punta』
  【3】イタリア散歩……シチリア巡りを始めよう(Piazza Armerina)
  【4】イタリアの今を遊ぶ……メディチ財宝
  【5】ご挨拶……

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【1】今週のイタリアンな数字
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   +-+-+イタリアの大学は最低か+-+-+

   60%
   イタリアの大学生が卒業するまでにかかる年月は平均7−8年ともいわれ
   60%は途中リタイアしてしまうという状況です。

     イタリア全土には74の大学(理工科大学も含む)があり
   2002年には320,000人がそのうちのどこかに入学し、
   イタリアの大学生総数は1,720,000人に。
   このうちいわゆる超在籍者数(卒業留年ともいう)は756,000人にのぼり
   2002年度での卒業生はわずか155,000人。
   常勤講師は55,000人、一方非常勤は15,000人。
   国内総生産のうち教育予算として割り当てられているのは0,8%で
   EU諸国1,2%、全世界の経済大国トップ30か国1,3%と比べるとちょっと低め。
   イタリアの大学生一人あたま年間の教育費は7550ドル、
   EU諸国平均は9700ドルと大きく差が開いています。
   
   2001年度の25歳から34歳までの学士号取得者数は
   イタリアが12%、EU諸国平均は17%で
   博士号取得者数になるとイタリア0,4%、EU平均は1.2%。

   門戸は広く開かれているイタリアの大学。
   でもきちんと履修しなければ卒業するのは至難の業。
   日本の大学システムとどちらがよいのかは論議を呼ぶところでしょう。

   イタリア教育省が「各学生がより短期間で学士コースを履修し、
   より多くの学生が卒業し、きちんと評価されて就職できるように
   各大学が努力するように」と異例の奨励を出したほど。
   これに向けての準備も整い始めているとかで2005年には実施へ。
   さてどんな変革になるか。

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【2】「とっさのイタリア語」
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  住んでみると『とっさ』にナイスなイタリア語が出てこなくて
  苦労することもよくあるもので、
  後になって「あ、あの時こう言っておけばよかったよなぁ」なんて
  8年も暮らしていながら思ったりすることがあるわけです。
  普通の暮らしの中でオマタが思いついた単語を
  ひとつずつ紹介していくコーナー。


    ○●○第12回『ore di punta』「ラッシュアワー」○●○

    『オーレ・ディ・プンタ』と発音します。
    日本ほどではないにしてもイタリアでも都市部には存在する
    ラッシュ・アワーのことです。
    oreは「時間」の複数形。単数形はoraで女性形。
    diは前置詞ですから色々な使われ方をしますが、ここでは「〜の」。
    puntaは「先端」とか「頂点」の意味で、ここでは「ピーク」の意。
    「ピークの時間」つまり「ラッシュ・アワー」ということに。
    

  ある日のオマタと偽アンディの会話:
   オマタ「そろそろ、みんな仕事終える時間だね。
       Si entra nell'ora di punta.」
   偽アンディ「うん。道も混み始めたね。」
   オマタ「あぁぁ、始まったよ、またサイレンの波が。」
   偽アンディ「あいつら緊急事態でもないのに無駄にサイレン鳴らして。」
   オマタ「仕方ないじゃない、大好きなマンマが夕飯作って待っているのに
       こんなとこで渋滞にはまっているわけにはいかないんだから。」
   偽アンディ「それってイタリア男に対する厭味か?」
   オマタ「まぁね。」

   『シ・エントラ・ネッル’オーラ・ディ・プンタ』
   「ラッシュアワーに突入だね」

  *村上春樹の「アンダーグラウンド」が
     イタリア語訳されて発売になっています。
   この紹介文のなかでも「nell'ora di punta」と
   ラッシュアワー時にに起きた地下鉄サリン事件のことに触れていました。
   このように単数形のoraを使うこともありますが、
     どちらでも意味は同じです。

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【3】イタリア散歩
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  このコーナーではオマタが気まぐれに選んで見に行く展覧会や教会・美術館
  もしくは旅行先での出来事をポツポツ書いていく予定。
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  旅行のときの役に立てるかどうかは不明・・・。


   -*-*-*-Piazza Armerina ピアッツァ・アルメリーナ-*-*-*-

   9月末に所用で2泊3日のシチリア行き。
   実は2002年の12月にシチリア西部を巡ってきているのですが
   その記憶を引きずり出して
   この機会にシチリアを少し紹介したいなと思ったのです。

   まずはピアッツァ・アルメリーナ。

   シチリア島のほぼ中央辺りに位置するEnna(エンナ)から
   少し下ったところにある街で、この街自体がというよりは
   この街外れにある小さな古代ローマ時代の別荘
   (Villa Romana del Casale)に残されたモザイクで有名です。
   長年にわたる地道な(怠惰なとも言うかもしれない)発掘作業で見つかった
   モザイク群は長い歴史を超えて生き延びたすごい作品です。
     それにしても感心するくらいよい状態でモザイクは保存されています。
   
   この別荘跡地ともいえる発掘現場は総面積が3500?という広大なもので
   そしてこの発掘の中心となる別荘はローマ皇帝ディオクレティアヌスの
   同僚だったMassimiliano Erculeo(マッシミリアーノ・エルクレオ)の
   所有だったといわれています。この別荘の床部分全体に及ぶ
   おびただしいモザイクが当時の生活をよく物語っています。
   このモザイクの作り手・伝承者はアフリカの職人たちだったそうです。

   ギリシャ詩人ホメロスの作品を題材にしたもの、
   神話からテーマを取っているもの、日常生活を表したものなど
   さまざまなタイプがありますが、どれにも共通して言えるのは
   非常に生き生きとして、また色彩感覚も豊かであるということ。
   なんか、人生が楽しくて仕方がなかったという感じをうけます。

   この別荘、大きく4つの部分に分けられます。
   1:メイン入り口&温泉・お風呂コーナー
   2:列柱中庭&居間とゲストルーム
   3:プライベートスペース&お祈りコーナー
   4:食堂&楕円形庭
   噴水や温泉に引く水を確保するための浄水施設も備えられている
   非常に贅沢で優雅な造りです。
   こんなところに住んでのんびり狩りなどして暮らしていたんでしょうね。 
   ただこれだけの立派な別荘が単独で存在していたとは考えにくく
   今はまだ見つかってはいないものの、周りにいくつかの付属施設なり
   他の小さな別荘などもあったのではないかといわれています。
   ましてや皇帝に関わりのある人の所有していた別荘ですから尚更。
   というわけで未だに気の長い発掘作業は続けられているわけです。

   もともとモザイクという芸術があまり好きではないオマタが
   ここで山ほど見たモザイク群の中で記憶に鮮明に残っているものといったら
   「ビキニの少女」だったりします。
   そんな昔からビキニってデザインされていたのかと
   ある意味ではセンセーショナルだったもので。
   そんなビキニが見てみたい人はこちらから↓ 
     http://fun.supereva.it/albero4.mybox/armerina/armerina.html
  

   Villa del Casale
   Piazza Armerina -Enna-
     インフォメーションTEL: 0935680036
     入場料: 4,00ユーロ
   開館時間:9:00-13:00,15:00-19:30
   年中無休

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【4】イタリアの今を遊ぶ
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  このコーナーではオマタがそこらへんで収集したイタリアの情報を紹介。

    ○●○第十ニ回○●○

   フィレンツェのピッティ宮殿内にある「銀器博物館」。
   あまり陽の目をみませんが、ここにはメディチ家が所有していた
   金銀財宝がたくさん所蔵されています。
   この小さな博物館で9月13日から来年2月2日まで
   メディチの宝飾品にスポットを当てた展覧会が開催されています。

   1400年代にメディチ宮殿の秘密の部屋に保管されていた貴重な品々は
   1500年代半ばになるとトスカナー大公の宮廷に移されて権力の象徴として
   派手に公衆の眼前に現れるようになります。
   
   こうした莫大な財宝も時代の流れに合わせて、その時々の流行に手直しされ
   また国家財政の浮き沈みに合わせて姿を変えていき、
   オリジナルとはかけ離れた姿になったものも少なくありません。
   経済的に厳しかった時代にはオブジェに使われていた貴石や金は
   軍事費や同盟費を捻出するために貨幣としてリサイクルされたりもしました。

   何世紀にもわたってトスカーナ大公宮廷がヨーロッパ諸国に
   その覇権を示すために贅沢に作らせて、折あるごとに披露してきた宝飾品は
   その当時の肖像画などにも詳細に描かれています。
   そうしたものを元にいくつかの宝飾品が再現されて展示されています。


 I Gioielli dei Medici dal vero e in ritratto
 Museo degli Argenti-Palazzo Pitti
 13 settembre 2003-2 febbraio 2004
 開館時間: 8:15-18:30 (9月・10月)
      8:15-16:30 (11月以降2月まで)
 休館日:毎月第一月曜日と最終月曜日、12月25日、1月1日
 入館料:6 ユーロ
 Tel: 055-2654321

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【5】ご挨拶
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   数年前は「冬の文化週間」で12月のあたま頃だったのが
   いつからか「春の文化週間」になり、そして今年は
   秋にもなんだかあるらしい。二日間だけですが、9月27・28日に
   イタリア各地の国立・公立美術館が一斉に無料公開です。
   この時期にイタリア旅行中・滞在の方、是非美術館のはしごをしてください。
   特にフィレンツェは見所がぎっしりなので効率よく回ると大収穫。
   私は…仕事でシチリア…。

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vol.13 30.09.2003
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   【1】今週のイタリアンな数字……チーズ消費
   【2】「とっさのイタリア語」……『fare in quattro』
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【1】今週のイタリアンな数字
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    +-+-+イタリアのチーズ消費+-+-+

   -7.4%
     今年の夏のヨーロッパの暑さは記録的なものでした。
   この暑さのおかげでワイン用ブドウの糖度は上がり
   収穫数は少ないものの、
     かなりおいしいワインの年になるといわれていますが
   一方この暑さが裏目に出たのがチーズ業界。
   Stagionato(スタジョナート)といわれる熟成タイプのチーズは
   暑さによりひびが入ってしまい生産高も大幅に減りそうです。
   またFresco(フレスコ)といわれるフレッシュチーズも
   今年の味のほうはいまひとつとか。
   
   2002年の年間のイタリア国内でのチーズ消費総額は
   18,000,000,000(百八十億)ユーロといわれます。
    (ゼロの数あっているのかしら?)
   一人あたま年間に20,06キログラムの消費だそうです。
   総消費を地域別に分けて見てみると
   北西部39%、北東部23%、中部22,6%、南部・島15,4%という内訳で
   フランスに近い地域でのチーズ消費がだんとつで高くなっています。
   
   -7,4%は2002年のチーズ消費の前年比です。
   チーズ別に見ると水牛モッツァレッラ-15,2%、パルミジャーノ-13%と
   イタリア料理に欠かせない二大チーズでの消費減退が
     大きく響いているようです。
   モッツァレッラチーズの消費が減った一因には
   その主な生産地であるカンパーニャ州やプーリア集の
   土壌汚染があるようです。
   またパルミジャーノチーズについては「削って食べるチーズ」
   という見方が定着していますが、
   どうもこれが消費にブレーキをかけているのでは
   と考える人もいるようです。削って食べるのが面倒くさいってこと?

   スローフードという合言葉の元に、
   昔ながらの生産・生活が見直されている昨今、
   アブルッツォ州では12のチーズ製造者からなる小さな組合が発足し
   前世代から受け継いだ製法を守って、
   おいしいチーズを作り続けようという動きが。
   しかし、こういった昔ながらの製法は労力がかかるわりに身入りは少なく
   そういった苦労が陽の目を見ずに、報われないというのが現状です。

   我々は便利な生活と引き換えにかけがいのないものを
   失いつつあるのではないでしょうか?
   いつまでもおいしいチーズが食べられますように(祈)。
   
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【2】「とっさのイタリア語」
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  住んでみると『とっさ』にナイスなイタリア語が出てこなくて
  苦労することもよくあるもので、
  後になって「あ、あの時こう言っておけばよかったよなぁ」なんて
  8年も暮らしていながら思ったりすることがあるわけです。
  普通の暮らしの中でオマタが思いついた単語を
  ひとつずつ紹介していくコーナー。


    ○●○第13回『fare in quattro』「身を粉にする」○●○

    『ファーレ・イン・クアットロ』と発音しますが
    もちろんfareは動詞なので、状況によって色々と変化します。
    fareはよく使われる動詞で、この動詞を使った熟語も山ほど。
    主な意味は「〜する」です。
    inは前置詞で「〜に」の意味で、ここでは「〜の状態に」という感じ。
    難しいのはquattroですね。
    たいていというか、普通は「4」という意味でお目にかかります。
    しかし、ここでは「小さいもの」というくらいの意味。
    4という数を少ないと見るか多いと見るかは人それぞれなのですが。
    in quattroで「粉々になる」という感じです。
    なので、「粉々になるまで力を尽くす」という意味になります。

  ある日の偽アンディとオマタの会話:
   偽アンディ「マッシモって覚えている?前一緒に働いていた。」
   オマタ「あのほっそい人?」
   偽アンディ「そうそう。大変なんだって。」
   オマタ「何がどう大変なわけよ?」
   偽アンディ「I genitori hanno fatto in quattro per lui....ma」
   オマタ「だから何がどうなったの??
       彼の両親、本当に身を粉にしていたわよね。」
   偽アンディ「奴は更生できなくてさ。また薬物所持で捕まったのさ。」
   オマタ「あぁぁぁ。」

   『イ・ジェニトーリ・アンノ・ファット・イン・クアットロ・
    ペル・ルイ…マ』
   「両親は奴のために色々手を尽くしたのに、それなのに。」

  *放蕩者はどの世の中にもいるわけです。親の心子知らず。
   似たような言い方にfarsi in pezziというのもあり、
   例えば「Mi faccio in pezzi」といえば
   「全身全霊尽くします!」ってこと。
   粉々になるのはいいけどズタズタにならないように尽くしましょう。

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【3】イタリア散歩
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  このコーナーではオマタが気まぐれに選んで見に行く展覧会や教会・美術館
  もしくは旅行先での出来事をポツポツ書いていく予定。
  オマタの棲息地であるフィレンツェが中心になること必至。

  旅行のときの役に立てるかどうかは不明・・・。


   -*-*-*-Segesta セジェスタ-*-*-*-

   シチリア西部のトラーパニから内陸に入った丘にあるのがセジェスタ。
   なんでまたこんなアクセスしにくいところにと思うような場所に
   ドーリア式の神殿と劇場それから都市部の名残が遺跡として残っています。
   
   セジェスタの街の起源は土着民エリミ族にまで遡るといわれます。
   周辺の都市と同じようにヘレニズム文化の影響を早くから受けて発展しました。
   紀元前5世紀にはセリヌンテ(これまた遺跡で有名)と肩を並べる強国となり
   アフリカ大陸からやってきたカルタゴの力を借りてセリヌンテを滅亡させます。
   その後紀元前307年にシラクーザによって破壊されたセジェスタの街は
   古代ローマ人によって復活します。
   そのあとは他のシチリア諸国と同じように度重なる侵略を受けています。
   
   そうした侵略の跡を残すノルマン人の城跡などを含む古代都市部は
   谷を挟んで二つの地区に分かれていて、南東部は居住区、
   北部には公共施設が集められていて、この中に劇場跡も含まれます。
   
   現在までほぼ完璧な形を残しているのが神殿で
   ベルナルド山とバルバロ山に囲まれた深い谷にひっそりと佇んでいます。
   紀元前430年頃のドーリア様式の非常に均整の取れた建築物です。
   36本の柱が手付かずで残っていて、いかにも記念撮影にもってこいです。
   この石灰岩を使った柱には溝が彫られていないのが特徴。
   普通このような神殿を建てるときには
   神室を一番初めに作るものらしいのですが、この神殿には
   その重要な神室が欠けているので、謎の神殿の別名を持ちます。
   一説には未完成(でもこれは上記で説明したように建築理論的にはおかしい)
   一説では見せかけの偽神殿ともいわれています。
   
   この神殿から約2キロのバルバロ山頂に劇場が残っています。
   ここに行くにはシャトルバスが定期的に走っているのでこれを利用。
   劇場にたどり着くまでの坂道の右手下方にサン・レオーネの隠れ家跡や
   ノルマン人の城跡が見え隠れします。
   往きのバスの中で帰りの集合時間を乗客全員で決めて
   運転手さんがその時間まで待っていてくれるので
   集合時間は守りましょう。
   私は集合時間ぴったりに戻ったらもうバスは出た後で途方にくれた覚えが。
   まぁ帰りは歩いても20分くらいの下り坂。
   仕方なしに歩き始めたら途中で気づいた運転手が戻ってきてくれました。
   途中で人員不足に気づいた運転手もすごい!
   
   劇場は紀元前3世紀のヘレニズム期に造られたものですが、
   その後の古代ローマ人の支配のときに大幅に手が加えられ
   直径63メートルの半円形の堂々とした造り。
   半円を囲むように丘の斜面に20段あまりの観客席が設けられています。
   現在でも2年に一度夏季には劇場として様々な催し物や演目が上演されます。

 Comune di Calatafimi Segesta
 見学時間:9:00-19:00(チケット売り場は18:00閉店)
           年中無休
 インフォメーション:0924-952356
 見学料:4,50ユーロ
 シャトルバス:1,00ユーロ(30分に一本くらいの適当な運行)

   http://fun.supereva.it/albero4.mybox/segesta/segesta.html

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【4】イタリアの今を遊ぶ
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  このコーナーではオマタがそこらへんで収集したイタリアの情報を紹介。

    ○●○第十三回○●○

  Daniele da Volterra
  Amico di Michelangelo

   Daniele Ricciarelli(ダニエレ・リッチャレッリ)は
   1509年にトスカーナの丘陵地帯にある街ヴォルテッラに生まれ 
   1566年にローマに没した画家ですが、
   普通の人はこんな名前聞いたこともありません。
   私も今回の展覧会について調べるまでは気にも留めていませんでした。
   しかし、展覧会タイトルにもあるように、
   かの「ミケランジェロの友人」なのですね。
   彼に主役としてのスポットライトが当たるのは
   今回の展覧会が初めてなんだそうです。
   彼こそが、例のミケランジェロ作最後の審判の裸像に
   パンツを履かせるという、当時のモラルを反映しながらも
   画家としては非常に気の重い仕事をこなす羽目になった人です。
   非常に多才であったにもかかわらず、当時の世間を騒がせていた
   ミケランジェロにあまりにも近い場所にいたために
   彼の存在自体が非常に影薄くなってしまったようです。  
   フィレンツェにあるカーザ・ブオナロッティで開かれるこの回顧展では
   ルーブル美術館、ブリティッシュミュージアム、フィレンツェの
   ウフィッツィ美術館の版画部門などに収蔵されている
   デッサンや版画類などが展示されます。
   ミケランジェロとの交友関係や芸術的な至近さ、
   そして1500年代前半の芸術的動向を見るのにはもってこいの展覧会です。

 Casa Buonarroti
 Via Ghibellina, 70 -Firenze-
 会期:2003年9月30日から2004年1月12日まで
 開館時間:9:30-16:00
 休館日:火曜日
 入場料:6,50ユーロ
 インフォメーション
 Tel: 055 241752
 Fax: 055 241698
 e-mail: fond@casabuonarroti.it

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【5】ご挨拶
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  いつもご購読ありがとうございます。
  とっさのイタリア語では『こんなときどういうの?』という
  リクエストも随時受け付けておりますので
  お気軽にメールくださいね。
  その他ご意見・ご要望も以下のアドレスで受け付けています。 
                      albero4neo@firenze.net

   私は日本人としてはとりわけ体が小さいわけでもないのですが、
   イタリア人の最近の若者の体型と比べたら…。
   先日、可愛い子供服屋(IKKS)に入って図々しくも色々試着してみました。
   そしたら、14歳用のサイズがぴったりでした…。

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 【発行者】ALBERO4 オマタ  albero4neo@firenze.net 
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vol.14
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vol.14 07.10.2003
毎週火曜日発行
         +++++数字で見るイタリアの常識・非常識+++++
       〜ALBERO4 イタリア・フィレンツェから気侭な情報発信〜
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   ▽▲▽ INDEX ▽▲▽
  【1】今週のイタリアンな数字……頭痛
  【2】「とっさのイタリア語」……『non devi scomodarti』
  【3】イタリア散歩……マルサラ
  【4】イタリアの今を遊ぶ……藤田嗣治 スカラ座のアーティスト展
  【5】ご挨拶……

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【1】今週のイタリアンな数字
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    +-+-+頭痛+-+-+

     75%
     これまでの人生で一度でも激しい頭痛に襲われたイタリア人の割合。
   日本にも特に女性を中心に頭痛に悩む人はたくさんいますが、
   イタリアも同じようです。
   ここ数年では頭痛で辛い思いをする人の数は増加現象にあるとか。
   いろいろな環境の変化が原因なのでしょうか?
   
   頭痛といってもさまざまなタイプがあります。
   私は専門家ではないので詳しいことはわかりませんが、
   今回この項目を書くにあたり読んだ記事の中では
   普通の頭痛(腫瘍や動脈瘤破裂を原因としていない頭痛)をla cefalea、
   偏頭痛をla emicraniaと区別していました。
   ごく普通に「頭が痛いこと」をいう場合は
   一般的にil mal di testaを使いますが、
   ちょっと医学的には上記のような使い分けをするのだと初めて知りました。
   いわゆる普通の頭痛を感じたことがある人の割合は90%で
   イタリア人口の16%は偏頭痛に悩んでいるそうです。  

   天真爛漫なイタリアの小学生の中でも1-2%が頭痛に悩んでいるとか。
   日本の子供たちはどうなんでしょうね。

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【2】「とっさのイタリア語」
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  住んでみると『とっさ』にナイスなイタリア語が出てこなくて
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    ○●○第14回『non devi scomodarti』「気にしなくてもいいのに」○●○

    『ノン・デヴィ・スコモダルティ』と発音します。
    ここで使われているscomodartiは
    原型をscomodarsiという、いわゆる再帰動詞です。
    再帰動詞とは何かといわれると難しいところですが、
    自分自身(主語)に結果が跳ね返ってくる動作を
    表す動詞とでも言いましょうか。
    代表的なところではlavarsi(ラヴァルシ:洗う)や
    alzarsi(アルツァルシ:起きる)などがありますね。
    scomodarsiは「わざわざ〜する」の意があります。
    これが何で再帰なんだろうと考えるとキリがありませんが
    主語にあわせて語尾の部分を変化させるという再帰動詞のルールに従い
    二人称単数(君)の場合はscomodartiとなります。
    non devi scomodartiで「わざわざそんなことしなくてもいいのに」
    ということになります。
  
    
  出張先のレンタカーでちょっとトラブルに巻き込まれたオマタと
  いつもよくしてくれるレンタカー屋のおやじカルロさんの会話:
   オマタ「あぁ、こんちは。」
   カルロ「おぉ。無事に戻って来たかい。」
   オマタ「おかげさまで。」
   カルロ「今回は力になれんで悪かったねぇ。」
   オマタ「いやいや、今回は私のミスでもあるから。
       それにもかかわらず色々手を尽くしてくれてありがとう。」
   カルロ「フィレンツェだったら何とかしてあげられたんだけどなぁ。」
   オマタ「うん、いいのよ。でね、お礼といってはなんだけど…。」
   カルロ「なんだい、これは?Oh, non devi scomodarti.」
   オマタ「まぁ、みんなで食べてよ、日本のお菓子だから。」

   『オー、ノン・デヴィ・スコモダルティ。』
   「おやぁ、そんな気を遣わなくてもいいのに」

  *こんな日本人的な「謙遜」の表現がイタリア語にもあるんですね。
   イタリア人はとっても親切で、日本人は遠慮がち。
   そこまでしてくれなくてもいいのにと思うこともあるわけで、
   これからはこんな言い方がさりげなく使えるといいかな。

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【3】イタリア散歩
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  -*-*-*-Marsala マルサラ-*-*-*-

   マルサラはシチリア本島の西の端っこのほうにある街。
   もうチュニジアはすぐ目の前よというくらい
   地理的にはアフリカにも近いのです。
   
   お酒の好きな人なら「高級マルサラワイン」の産地としてご存知かも。
   マルサラワインは熟成の期間によっていくつかのタイプに分けられていて
   熟成一年物をfine、二年物をsuperiore、五年物になるとvergineといいます。
   甘いお酒でデザートワインとしての消費も高いのですが、
   料理用のワインとして使われる機会も非常に多いです。
   
   マルサラの街の起源は紀元前397年と古く、
   フェニキア人が興した街として知られています。
   他のシチリアの街と同じように、
   その長い歴史の中で何度も他民族からの侵略を受け
   紀元前241年に古代ローマ人の支配下に入ります。
   そして中世の時代、常に重要な港町として発展を続けてきました。
   フェニキア人は最初この辺りをLilibero(リリーベオ)と呼んでいましたが
   後にアラブ民族によってMars-Ali(マルス・アリ)「神の港」と命名され
   それが現在の街の名前マルサラになったといわれています。
   豊かな港町であったがゆえに度重なる海賊による被害もうけ
   1575年にはこうした被害を食い止めるためカール大帝が港を補強しています。
   しかしこれが裏目に出て、街は衰退の一途をたどります。
   1860年にガリバルディーの上陸で
   イタリア王国の一部に組み込まれることになります。
   
   隣町・トラーパニと並んでマルサラの海岸沿いには塩田が続きます。
   300年の歴史を誇るというこの塩田には海水を引き上げるために風車が回り
   それでなくてもゆっくりと流れるイタリアの時間が
   さらに輪をかけてゆっくり流れていくような気がします。
   海岸線に塩の台形の山がいくつも並びます。
   夏の雨の少ない時期には白い塩の山、
   冬の雨の多い時期になるとその上にレンガを被せて水から守るので
   オレンジ色の台形の山に姿を変えます。
   
   マルサラの沖に小さな島・モツィアがあります。
   小さな島ですが歴史的には非常に重要な遺跡の島。
   これまたフェニキア人によって紀元前8世紀頃作られた島の街で、
   遺跡はフェニキア・カルタゴ様式。
   カルタゴの遺跡としてはかなり保存状態がよいので有名。
   モツィアの名前は島にあった紡績工場に由来しているといわれます。
   マルサラが興された年(紀元前397年)にシラクーサのディオニソス王の
   侵略を受けて破壊されています。
   破壊されたモツィアから逃れたフェニキア人が
   近くのマルサラに移って街を興したわけですね。
   その後モツィアには中世になって
   バシリウス派の修道士が住みついています。
   マルサラのはずれの塩田の間に寂れた船着場があって
   そこから島までアクセスできます。

   http://fun.supereva.it/albero4.mybox/marsala/marsala.html


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【4】イタリアの今を遊ぶ
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    ○●○第十四回○●○

  プッチーニ作の有名なオペラ「マダム・バタフライ」。
  1951年に衣装や舞台スケッチなどがミラノ・スカラ座に上げられ
  これを基にした公演が1952年から1971年までの間に6回。
  この公演に関して日本人の名前が一つ。
  こちらの記事にはTsuguharu Foujitaと表記されていましたが、
  おそらく表記間違いで藤田嗣治であろうと思われます。
  1900年代初めにヨーロッパに渡った数少ない日本人芸術家の一人で
  最終的にはフランス国籍をも取得している画家です。
  フランス滞在中にモディリアーニ、ピカソ、マティスなどとも交流があり
  1966年に完成したランスのフジタ礼拝堂では設計・美術を手がけ
  フレスコ画も残しています。 
  
  ジョン・ルーター・ロングの原作を脚色し舞台仕様にして
  プッチーニが完成させたオペラがミラノ・スカラ座で初演されたのが
  1904年で、2004年の100周年を記念する催し物に先駆けて
  東京・青山のプラダにて10月31日まで
  藤田氏が1951年の公演のためにデザインした衣装が30点展示されています。
  オリジナルの手書きプリントが施された衣装は必見でしょう。

  「藤田嗣治 スカラ座のアーティスト展」
  Prada Aoyama Epicenter
   東京都港区青山5−2−6
   11:00−22:00
  10月31日まで

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【5】ご挨拶
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  いつもご購読ありがとうございます。
  とっさのイタリア語では『こんなときどういうの?』という
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   9月最後の日曜日未明、イタリア全土をちょっとしたパニックに陥れた停電。
   原因は「天災」だといわれていますが、それだけではないから
   未だに色々揉めているわけで。
   必要電力の16%を海外から「購入」しているイタリアの電力不足と
   供給不安定は2004年いっぱいは続くらしいです。
   今年の夏の暑さにも耐えた電力供給なのに。 

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vol.15 14.10.2003
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   ▽▲▽ INDEX ▽▲▽
  【1】今週のイタリアンな数字……ウルトラと呼ばれるティフォージ
  【2】「とっさのイタリア語」……『fare marcia indietro』
  【3】イタリア散歩……パレルモ
  【4】イタリアの今を遊ぶ……ウフィツィ改造
  【5】ご挨拶……
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【1】今週のイタリアンな数字
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   +-+-+ウルトラと呼ばれるティフォージ+-+-+

  499250,00ユーロ
  約6500万円です、日本円にすると(130円換算)。
  2002-2003年サッカーシーズン(昨シーズン)の最初の20節で
  イタリア国鉄がティフォージ(サポーター)から被った被害額です。
  その前のシーズンに比べても4倍に上るこの数字。異常です。
  アウェイの観戦に向かうのに電車移動する
  各チームのティフォージは多いのですが、お行儀の悪さはこの上ない。
  また車で移動する場合には
  高速道路にあるサービスエリアなどでも大騒ぎで
  こちらの被害額も20節で32890,00ユーロ(約428万円)となっていて
  こちらも前シーズンに比べて2倍になっています。
  
  セリエの開催日にイタリア国家として
  市民の安全を守るために注ぎ込む費用は
  一日で32000000ユーロともいわれ、
  週末ごとに動員される警察・憲兵隊の人員は8000人に上るといわれます。

  昨シーズン中に怪我人が出た試合は76試合。
  怪我人総数は776人。このうち警備側での負傷者は562人、
  サポーター側の負傷者は214人。
  催涙ガスの使用は51件確認されています。122人の逮捕者も出ています。
  
  そして今シーズン始まってすぐにナポリ対アヴェッリーノ戦では死者も出ており
  深刻な事態と捕らえたチャンピ大統領から警告が発せられました。

  サッカーがご飯の次くらいに大事と思われるイタリア人にとって
  (いやもしかしたら命の次くらいに大事だという人もいるかもしれない)
  熱くなるのもわからなくはないのですが、
  程ほどってことも覚えたほうがいいかと。
  熱狂的サポーターは命知らずな輩が多いのです。
  でも他人やモノに危害を与えるようでは
  スポーツマンシップのかけらもないと思うのですが。
  
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【2】「とっさのイタリア語」
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   ○●○第15回『fare marcia indietro』「一から出直し」○●○

   『ファーレ・マルチャ・インディエートロ』。
   marciaは女性名詞で「歩行」。「マーチ」という意味もあります。
      indietroは副詞で「後ろへ」の意味。
   最近はレンタカーでイタリアを巡る旅行者の方も増えましたが
   車のギアのこともmarciaです。
   そしてmarcia indietroとはリアのこと。
   車によってリアのシフト仕様が違っていたりして
   借りるたびにどきどきするのは私だけでしょうか?
   fare marcia indietroは直訳すれば「バックギアに入れる」で
   つまり後戻りすることなんです。
   そこから「やり直し」の意味も出てくるわけですが、
   時には「手を引く」というところまで解釈されることもあります。


 ある日の偽アンディとその友人エンリコの会話:
  偽アンディ「あれ、エンリコ、最近元気ないねぇ。どうしたん?」
  エンリコ「いやぁ。ちょっとまいっちゃってさぁ」
  偽アンディ「なによ、仕事のこと?」
  エンリコ「うん。新しい事業起こすのでここ数ヶ月やってきたんだけど。」
  偽アンディ「事業起こすのは知ってたよ。うまく行ってないの?」
  エンリコ「うまく行ってないっていうか、問題多くてさ。」
  偽アンディ「Hai intenzione di far marcia indietro ?」

  『アイ・インテンツィオーネ・ディ・ファル・マルチャ・インディエートロ?』
  「一から出直す気なわけ?」

 *物事には勢いとタイミングと時には思い切りというのも必要。
  いつまでもグズグズしているととんでもない方向に
    展開しちゃうこともあります。
  そんなときは迷わず「marcia indietro」がいいのかも??
  Hai intenzione diについては次回このコーナーで取り上げる予定。
  
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【3】イタリア散歩
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  -*-*-*-Palermo パレルモ-*-*-*-

  シチリア最大の街パレルモ。マフィアの街としての悪名も高いですが
  最近は街中の治安もよくなり
  昔ほど薄暗い汚れた雰囲気はなくなった気がします。
  でもやはりフィレンツェのような暢気さではいられない
  ある種の緊迫した空気が流れているのも事実です。

  10年前にパレルモで記憶を失うほどの痛い目に遭っているオマタは
  今回のパレルモ訪問もビビリまくりでしたが
  何事も起きませんでした。
  パレルモが変化したようにオマタも成長したということで。
  でも今回街を歩いてみても
  自分が10年前にどこにいたのかさえ思い出せないほどですから
  記憶が飛んでいるのはマジだったと思われます。

  パレルモ観光で見なくてはいけないのは
  煌びやかなビザンチン様式のモザイクなのですが
  有名どころはノルマン王宮のパラティーナ礼拝堂とマルトラーナ教会。
  今回はどちらもミサの最中できちんと見学できなかったので
  オマタはまたもや次回に持ち越しとなりました。

  今回のパレルモで一番衝撃的だったのは
  'A Vucciria(ア・ヴッチリア)。
  派手に装飾されたサン・ドメニコ教会を見学したあと
  何気なく人が群がっているので広場から路地に入ったのですが
  そこが、パレルモの下町というか
  食材を扱う庶民的な市場だったわけです。
  路地の入り口付近には乾燥トマトや好物のカッペリ(ケッパー)、
  オリーブや香辛料などオマタの興味を引くものがずらり。
  並んでいる商品の価格を見て「安い」と声を上げてしまうほど
  フィレンツェとの物価の差は歴然。
  感動したり、呆然としたり。
  
  しかし、そのあと。
  全然予備知識のないままに人並みに流されて歩いていって
  目にしたものは、想像を絶する世界でありました。
  
  さっきまでその辺で「モゥ」といいながら
  トコトコ歩いていたのではないかと思われる仔牛が
  肉屋の天井から吊るされた大きな金具にかけられて宙ぶらりんになっていて
  まだ毛もふさふさついているというのに、なんだかお腹の辺りからざっくり。
  もともとお肉屋さんのお肉さえも見られない人間が
  そんな光景を目の当たりにすると気を失いそうになります。
  ふらふらになって吐き気をもよおしながらその場を去ると
  次に現れたのは店先に並んだテーブルの上に
  ごろんと置かれたカジキマグロの頭。ダブルショック。
  
  食文化はその国の文化を知るのに手っ取り早いと思うので、
  パレルモ観光の際にはぜひ訪れてほしい場所ではありますが、
  刺激も強いので覚悟は必要かもしれません。

  今回歩いたパレルモの観光名所をアップしました。
  ゴッドファーザーのあの場所も!
  http://fun.supereva.it/albero4.mybox/palermo/palermo.html
  
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【4】イタリアの今を遊ぶ
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  このコーナーではオマタがそこらへんで収集したイタリアの情報を紹介。

   ○●○第十五回○●○

 もう随分長いことフィレンツェのウフィツィ美術館の
 改装計画が話題になっています。
 このなかでも注目されているのは賛否両論ある
 日本人建築家の磯崎新氏の設計による新しい美術館出口なのですが、
 これが何度も先送りになった挙句、さらに先送りになることが確実に。
 というのも現在のウフィツィ美術館の裏手に当たる
 Via Castellaniの工事がまた中断されていて遅れが出ているからです。
 別に磯崎氏のデザインが前衛的過ぎるからではありません。
 その辺掘ったら色々考古学的なものが出てしまう、
 フィレンツェの中心街では仕方のないことなのですが。
 そしてこれとは別にヴェッキオ宮殿とウフィツィ美術館の間にある
 ヴァザーリの設計した部分でも最も古いといわれる翼部分の
 考古学発掘も始まり、これが終わるのが2004年1月末といわれています。
 これを終えてしまわないと建物の改装にかかれないというのが現状のようで
 そんなこといっていると完成はまだまだ先の長い話になりそうです。

 前述のVia Castellaniにはその昔Capitolという映画館がありましたが
 長いこと閉鎖されていて、今回のウフィツィ改装に伴い
 ベネトンがそこを買収して、
 バール・レストラン・ベネトンブティックの入る
 一大ショッピングセンターの建設を進めているところなのです。
 磯崎氏設計の新しいウフィツィ美術館の出口は
 このショッピングセンターの目の前に開けられることが決められていて
 ウフィツィで美術鑑賞した観光客の憩いの場となる予定なのです。
 このショッピングセンターはそれなりに準備も進んでいて
 2004年2月にはプレオープンが決定しています。
 なので、一刻も早い新しい美術館出口の完成が待たれるわけですが。
 
 ウフィツィ美術館は長細い広場を囲むようにコの字型に広がっていますが、
 このコの字の右端の部分にReali Posteと呼ばれる建物が付随しています。
 この建物は1866年から1917年まで国王付郵便局として機能していたもので
 その後1917年からは70年にわたって様々な美術品の修復現場となってきました。
 特にフィレンツェを襲った1966年のアルノ川洪水の際には
 傷んだ美術品が山のように運び込まれたそうです。
 その後1988年からは各種展覧会会場として利用されるようになり
 現在に至っていますが、この建物自体も1993年の爆破事件のときに被害を受け
 大きな明かり取り用の天窓や壁が崩壊する憂き目に遭っています。
 そしてウフィツィ改装に伴い今また新たにこの建物の使い道が論議されています。
 200平方メートルの広さのこの建物をレストランとして改装しようという案が
 俄かに持ち上がっているようです。
 
 イタリアの計画はどんなものも最後の最後、着手するまでわかりません。
 ウフィツィ改造計画も早くこの目で確認してみたいものです。
 
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【5】ご挨拶
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  いつもご購読ありがとうございます。
  とっさのイタリア語では『こんなときどういうの?』という
  リクエストも随時受け付けておりますので
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                      albero4neo@firenze.net

  現在はふくらはぎ痛で戦線離脱しているユヴェントスのデルピエロ。
  ユヴェントスとの契約の延長更新をしましたね。
  これで契約期限の2008年まで93年に初めてユヴェと契約してから
  15年をユヴェで過ごすことに。
  20%の減収でユヴェントス内では4番手の高給取り。
  それでもそのイメージとしてなのか、F1のシューマッハー兄、
  モトグランプリのヴァレンティーノ・ロッシと並んで
  イタリアでは高給取りの話に必ず出てきます。
  サッカー選手が男の子の永遠の憧れの職業であり続けるのもわかります。
  
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