メールマガジン:数字で見るイタリアの常識・非常識  (バックナンバー)
vol.6

【1】イタリアの観光
【2】『Immaginavo!!』
【3】Palazzo Vecchio(隠された部屋)を行く
【4】ピアノの元祖を知る

vol.7

【1】イタリアのごみ事情
【2】『Ha la faccia tosta!』
【3】Stanze segrete Stanze scomparse
【4】Tazio Nuvolari没後50年

vol.8

【1】この夏の売り上げ
【2】『in tempo』
【3】サン・ガルガノの伝説
【4】食べるカフェ??

  
vol.9

【1】ヴァカンスの清算
【2】『L'ha fatto apposta!』
【3】アレッツォ
【4】サラセン人の馬上槍試合

vol.10

【1】イタリアの高齢者
【2】『a proposito』
【3】Chiesa di SS.Annunziata
【4】システィーナ礼拝堂修復について




vol.6
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vol.6 12.08.2003
毎週火曜日発行
         +++++数字で見るイタリアの常識・非常識+++++
       〜ALBERO4 イタリア・フィレンツェから気侭な情報発信〜
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   ▽▲▽ INDEX ▽▲▽
  【1】今週のイタリアンな数字……イタリアの観光
  【2】「とっさのイタリア語」……『Immaginavo!!』
  【3】イタリア散歩……Palazzo Vecchio(隠された部屋)を行く
  【4】イタリアの今を遊ぶ……ピアノの元祖を知る
  【5】ご挨拶……
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【1】今週のイタリアンな数字
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   +-+-+イタリアの観光を表す数字+-+-+

  9,000,000
    イタリアにある主要美術館10館の訪問者数トータルです。
  これでイタリアの全美術館の75%を占めるというから
  トップ10の美術館の偉大さが計り知れるというものです。
  
  またイタリアを訪れる観光客が好む美術館は
  フィレンツェとローマに集中しているとか。(72%)
  フィレンツェにはウフィツィ美術館
  パラティーナ美術館、アカデミア美術館などがありますし
  ローマには、かのヴァチカン美術館がありますからね。
  ミラノのブレラ美術館は??

  イタリアの美術館のトップを飾るヴァチカン美術館の訪問者は
  2,974,000人ということで、2002年も人気は上々ですが、
  これも2001年に比べると11%減なのだそうです。
  またイタリア全体でも2002年は2,3%減。
  やはり9・11をはじめ世界情勢変化の影響は厳しかったようです。

  2003年も相変わらず厳しさのみえるイタリアの観光業界。
  徐々にアメリカ人観光客が戻ってきているようですが、
  オマタは今年フランス人が多いなぁと感じています。

  しかしこんなにお客さんが入っているのに入場料はどこも高いのね。
  作品修復・維持にお金がかかるのもわかるけど
  もう少しお手柔らかにとも思います。

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【2】「とっさのイタリア語」
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  住んでみると『とっさ』にナイスなイタリア語が出てこなくて
  苦労することもよくあるもので、
  後になって「あ、あの時こう言っておけばよかったよなぁ」なんて
  8年も暮らしていながら思ったりすることがあるわけです。
  普通の暮らしの中でオマタが思いついた単語を
  ひとつずつ紹介していくコーナー。



   ○●○第6回『Immaginavo!! 』「やっぱり思ったとおりじゃん」○●○

   これは一言なので、簡単。発音はインマジナーヴォ。
   
   Immaginareという動詞の半過去形です。
   イタリア語には時制がたくさん、特に過去形が盛り盛り。
   そこまで説明すると大変なので省略しますが、
   この半過去形は会話文の中でもよく使われます。
   俗に「現在まで影響を及ぼしている過去」といわれるものです。
   半過去の役割はそれだけではないのですが。
   Immaginareの意味は「想像する」です。
   
   これに似たものには
   Pensavo(ペンザーヴォ):考えてたとおりじゃん
   Sapevo(サペーヴォ):わかってたよ
      Prevedevo(プレヴェデーヴォ):予測したとおりじゃん
   なんかもあります。

 ある日のオマタと偽アンディの会話:
  オマタ「ねぇ。昨日頼んだ件やってくれた?」
  偽アンディ「なんだったっけ?」
  オマタ「銀行行ってきてよって頼んだじゃない!忘れた?」
  偽アンディ「あ、忙しくて…。時間がなくて…。」
  オマタ「つまり、忘れちゃったんでしょ?」
  偽アンディ「うん。ごめんね。」
  オマタ「Oh, come immaginavo!」

 *この場合のようにcome(コメ:感嘆詞)をつけて使うことも。
  相手がイタリア人だと色々と手に取るように結末が見えることがたくさん。
  なんかいつも使っているような気がしないでもない…。
  もちろん悪い状況ばかりでなく、良いことが予想通りになっても使います。

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【3】イタリア散歩
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  このコーナーではオマタが気まぐれに選んで見に行く展覧会や教会・美術館
  もしくは旅行先での出来事をポツポツ書いていく予定。
  オマタの棲息地であるフィレンツェが中心になること必至。

  旅行のときの役に立てるかどうかは不明・・・。


  -*-*-*-Palazzo Vecchioの隠された部屋を行く その2-*-*-*-

  さて、先週から引き続いてフィレンツェの
  Palazzo Vecchioの「ひみつの通路」を更に行きましょう。


  フランチェスコ一世の書斎からいったん500人広間に戻って
  通常の美術館見学コースを行きます。
  レオ10世の部屋を越えて、階段を上って右手に出ると
  500人広間を見下ろすテラスに行き着きますが、
  なんとこのテラスの端っこにまた小さな扉!!
  今まで何度もPalazzo Vecchioを歩き回ったけど、
  こんなところにこんな扉、気づかなかった!
  
  その先はちょっと迷路のように上へ続き
  驚いたことにエレベーターが据え付けられていて、
  この隠された一部も現役オフィスとして使われていました。
  さて階段を上っていくとどこに行くのかというと、
  500人広間の天井裏!!すごいとしかいいようがないです。
  80%がオリジナルという木製の天井裏。
  使われている木材はアレッツォのもみの木だとか。
  非常に入り組んだ構成で、下から屋根を持ち上げる梁と
  上から500人広間の天井とそこに飾られた絵画パネルを引き上げる梁が
  上手にバランスを取れるように組み合わされています。
  これもヴァザーリの設計というから、彼はすごい頭の持ち主かも。
  少し黴臭い天井裏。でもこんなところを見せてくれるなんて感激。

  締めくくりは「大公妃」謁見。
  コジモ一世の妃であるエレオノーラ・トレードが我々を待っていて
  色々な質問に答えてくれるという企画もの。
  きれいなお姉さんが当時のままの衣装を纏い、
  髪を結い、彼女の居室(再現)で待機しています。
  まぁこういう企画物にしては
  お姉さんはきちんとした知識を持っていて
  間違いのない回答をすらすらとしてくれて面白かったかな。
  
  これだけの秘密を見せてもらって6,00ユーロは安いと思います。
  フィレンツェで時間のある人は是非足を運んでみて。
  オマタがもう一回行きたくなるほど興味深かったです。  
  
  ここにアクセスすると写真も見られるよ。↓
  http://www.museoragazzi.it/MuseoRagazzi/db36cedt.nsf/pages/fr_percorsi


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【4】イタリアの今を遊ぶ
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  このコーナーではオマタがそこらへんで収集したイタリアの情報を紹介。

   ○●○第六回○●○

 ピアノがこの世に生を受けて3世紀。
 しかし元祖ピアノは現在のピアノとは随分違う形だったんですね。
  形も違えばやはり音の響きもかなりの違い。
 それを肌で感じられる展示会がトレントで開催中。
 
 1700年代に入ってクラヴィチェンバロやスピネットが起こした革命を
 皮切りにピアノという楽器の変化が始まったとされています。
 現在は3000人からの大観衆を前に弾く楽器となり
 それに伴った改良が重ねられてきたわけですが、
 当時は小さな部屋で少人数で楽しむのが普通で
 そういう楽しみ方に合った造りだったというわけですね。

 ピアノという西洋音楽の世界の基本となる楽器の歴史を
 テクノロジーの発達・造形という観点から捉えて展示。
 
 1700年頃にパドヴァ人Bartolomeo Cristoforiが
 当時のフィレンツェの統治者であり、文芸保護者でもあった
 Ferdinando de’Mediciの要望で
 フィレンツェにて発明したものが元祖といわれています。
  その後3世紀に亘り、作曲家・音楽家の音楽的センスを満足させるために
 研究・改良が重ねられ、現在に至ります。
 展示品は1700年代1800年代のヨーロッパの手工業を代表するような
 有名な楽器が揃っており、Walter、Graf、Érard、Pleyel、
 Stodart、Broadwood、Steinwayなど。

 会期中は毎日こうしたピアノを使っての演奏会も企画されていて、
 実際に作曲された当時の雰囲気を堪能することもできます。


 Rifiorir di antichi suoni- Tre secoli di pianoforti 
 6月21日から10月19日まで
 Museo Castello del Buonconsiglio di Trento
 10:00-18:00
 月曜休
  入場料:5,00ユーロ
  http://www.iprase.tn.it/pianoforti/

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【5】ご挨拶
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  いつもご購読ありがとうございます。
  とっさのイタリア語では『こんなときどういうの?』という
  リクエストも随時受け付けておりますので
  お気軽にメールくださいね。
  その他ご意見・ご要望も以下のアドレスで受け付けています。 
                      albero4neo@firenze.net

  8月は不毛の月のイタリアですが、
  ここ数年はフィレンツェなどの観光が主要産業の街では
  8月も大手のショップや飲食業界はオープンしているところが増えました。
  しかし、今年の暑さはベツモノということで
  個人経営のお店や事務所は軒並みシャッターを下ろし始めました。
  8月末までは閑散とした感じが漂います、フィレンツェ。

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 【発行者】ALBERO4 オマタ  albero4neo@firenze.net 
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vol.7 19.08.2003
毎週火曜日発行
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【1】今週のイタリアンな数字
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   +-+-+イタリアのごみ事情+-+-+

  501Kg
    2002年にイタリア人一人が出したとされるごみの量(平均)です。
  
  イタリア国内のごみ収集は日本とは違っていて
  たとえばフィレンツェでは道路のあちこちに
  青い大きなゴミ箱がいくつも置かれています。
  そこにいつでも好きなときに好きなだけごみを捨てればいいわけです。
  街中ではほぼ毎日、朝のうちに大きな収集車がやってきて
  このゴミ箱ごと持ち上げて中身をさらっていきます。
  
  分別に関してはとても遅れています。
  最近になってようやく分別しようかという動きが
    でてきていますが、現状はまだまだ。
  フィレンツェの街中では、
  設置スペースなどの折り合いがつかないため
  未だに数はあまり見かけませんが
  少し中心地から離れると黄色いゴミ箱が置かれていて
  これがフィレンツェでは紙専用のゴミ箱。
  それから釣鐘型の青い箱もありますが、これが缶・ビン・プラスチック用。
  こうしていくつかの箱を用意して
  市民それぞれの良識に任せて分別して捨てているという状況。
  もちろん守らない人は守りません。
  日本を知っていると、こんなシステムでいいのかしらと不安になります。
  粗大ごみは一応収集業者に連絡して日時を指定して
  家の近所のゴミ箱の近くに置いておくともっていってくれます。
  でも、そういう手続きせずにただ道端に置きざりにしてあることもあり、
  モラルの低さも伺えます。

  なんでもそうですが
  イタリアは北イタリアのほうから文明の波がやってきます。
  その北イタリアのベルガモでさえ
  わずか41.3%のごみがリサイクルされているに過ぎません。
  南イタリアのシチリア・カターニャに至っては、たったの1.1%をリサイクル。
  この差は歴然です。
  
  万が一(そして非常によくあることでもありますが)
  ゴミ収集業者がストライキなどした日には大変です。
  街中のゴミ箱が溢れかえり、異臭を放ち始めます。
  一日収集に来ないと、箱から溢れたものを眺めては
  我々の出すゴミの量って莫大だと改めて感じさせられます。

  因みにきちんと借家契約をした場合、ゴミ税というものを取られます。
  この税金を払っているから捨てる権利があるとイタリア人は言いたそうです。


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【2】「とっさのイタリア語」
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  住んでみると『とっさ』にナイスなイタリア語が出てこなくて
  苦労することもよくあるもので、
  後になって「あ、あの時こう言っておけばよかったよなぁ」なんて
  8年も暮らしていながら思ったりすることがあるわけです。
  普通の暮らしの中でオマタが思いついた単語を
  ひとつずつ紹介していくコーナー。



   ○●○第7回『Ha la facca tosta』「あつかましいわ」○●○

   Haはavere動詞「もつ」の3人称単数現在形。
      facciaは「顔」で女性名詞なので定冠詞のlaがつきます。
      tostaは形容詞で前の名詞に合わせて女性形になっています。
   tostoは「パンなどが固くなったこと」を言いますが、
   俗語的には「あつかましい」の意。
   
   Ha la faccia tosta(ア・ラ・ファッチャ・トスタ)で
   「あつかましい顔をしている」ということになりますね。
   
 ある日のオマタと偽アンディの会話:
  偽アンディ「夏休みどこ行くの?」
  オマタ「え、夏休み、今年取れないんじゃないかな。」
  偽アンディ「どうして?海行きたいって言ってたじゃない。」
  オマタ「うん、週末ならいけるじゃん。長い休みは取らないよ。」
  偽アンディ「どうしてだよぉ。」
  オマタ「Come posso avere la faccia tosta di chiedere le ferie
    lavorando tra i giapponesi?!」
  
  ちょっと長くなりましたが、
  (コメ・ポッソ・アヴェーレ・ラ・ファッチャ・トスタ・
  ディ・キエーデレ・レ・フェリエ・
  ラヴォランド・トラ・イ・ジャッポネージ)
  「日本人のあいだで働いていて
  長い休みくださいなんて、あつかましいことどうやったら言えると思う?」
  イタリア人ならともかくそんなことは滅相もなくていえませんね。

 *短く、Che faccia tosta!!(ケ・ファッチャ・トスタ!!)といえば
  「なんてあつかましいのよ!!」という意味になります。

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【3】イタリア散歩
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  このコーナーではオマタが気まぐれに選んで見に行く展覧会や教会・美術館
  もしくは旅行先での出来事をポツポツ書いていく予定。
  オマタの棲息地であるフィレンツェが中心になること必至。

  旅行のときの役に立てるかどうかは不明・・・。


  -*-*-*-Stanze segrete Stanze scomparse-*-*-*-
  
  メディチ・リッカルディ宮殿で開催されている展覧会。

  1400年代から徐々に力をつけはじめ1737年に最後の領主
  Giangastone(ジャンガストーネ)が跡取りを残せぬままに亡くなるまで
  ほぼ絶え間なく続いたメディチ家のフィレンツェ統治は
  その後、オーストリアのLorena(ロレーナ家)へと移ります。
  1400年代にメディチ家が居城としたのが
  ドゥオーモの目と鼻の先にあるメディチ・リッカルディ宮殿。
  17世紀から19世紀までリッカルディ家が所有していたために
  両家の名前を冠しています。
  フィレンツェの芸術作品収集はまさにメディチ家から始まったもので
  まだウフィツィ美術館などの構想もなかった当初、
  1494年にLorenzo Il Magnifico(ロレンツォ・イル・マニーフィコ)が
  この世を去ってメディチ家が一時的にフィレンツェ追放となる時まで、
  こうした作品群はメディチ・リッカルディ宮殿に収蔵されていました。
  1900年代の初めにこうした作品群を集めて
  「メディチ美術館」というものがこの建物内に作られたのですが、
  1929年から1966年までの短い期間だけで、
  この年の洪水で流されてからは二度と再建されずに現在に至っています。
  
  これまで公開されることがないまま
  フィレンツェの各美術館の片隅に密かに保管されてきたいくつかの作品が
  今回のこの展覧会で展示されています。
  メディチ家の初期の収集品の大部分を占めており、
  当時の政治的なプロパガンダとして有効に使われたと思われる肖像画。
  一族の勢力を示すために鋳造されたいくつものメダル。
  1895年の調査の際にそれぞれの墓から発掘された
  ジュリアーノとロレンツォの遺品。
  静物画や神話に題材をとった作品などなど。
  展示されている絵画はこの展示のために修復を施されたそうです。

  メディチ家大好きなオマタには垂涎の展示。
  特にGiuliano(ジュリアーノ)が1478年に暗殺されたときに
  彼自身が身につけていた服の欠片(血痕つき)や
  ロレンツォの髪の毛を見るにつれ、
  この人たち本当に遠い昔にここに息づいていたのね、と
  なんだか変な喜びにつつまれたりするのです。
  それからあまり知られてはいないけれど、
  Cosimo?(コジモ1世)の前に初代トスカーナ大公の座についた
  どうしようもない放蕩野郎・Alessandro(アレッサンドロ)の肖像画も
  「おお、こいつだこいつだ」と彼にまつわる様々な醜聞を思い浮かべて
  なんだか満足な気分を味わえたのです。

  展覧会チケットでメディチ・リッカルディ宮殿常設の
  Benozzo Gozzoli(ベノッツォ・ゴッツォリ)の「東方三博士礼拝」の礼拝堂や
  Luca Giordano(ルカ・ジョルダーノ)の「知の神のアレゴリー」の鏡の間、
  Filippo Lippi(フィリッポ・リッピ)の「聖母子像」なども見られます。

  パンフレットにも使われている
  なんだか悲しげなEleonora di Toledo(エレオノーラ・トレード)の
    肖像画が迎えてくれます。↓  
  http://www.palazzo-medici.it/ita/mostra1.htm

  PALAZZO MEDICI RICCARDI
  VIA CAVOUR 3
  9月28日まで
  開館時間 9:00-19:00
    水曜休

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【4】イタリアの今を遊ぶ
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   ○●○第七回○●○

   8月11日はTazio Nuvolari(タツィオ・ヌヴォラーリ)の命日。
   1953年に亡くなったので没後50年。享年61歳。

   Il mantovano volante(イル・マントヴァーノ・ヴォランテ)
      「空飛ぶマントヴァ人」とも言われるこの人は1930年代に活躍した
   イタリア最高のドライバーの一人。
   353のレースに出場し105の勝利を勝ち取っている。
   才能にも恵まれたのは確かだと思うけれど、とにかく無鉄砲。
   リスクを避けてペースを落とすなんてことは断じてしない走りで
   ぼろぼろになっても走り続けたという伝説のレーサー。
   事故も多かったし、誰もが車と共に天に召されると思っていただろうけれど
   実際は長年吸い続けた排気ガスが彼の体を蝕んでいて
   往年はベットでの暮らしが続いていたらしい。人生って皮肉だね。
   
   この機会に、彼が愛した街マントヴァでは続々イベントが開催される模様。
   改装を終えたヌヴォラーリ博物館では、彼が生涯で獲得した77の金メダル、
   44のトロフィーを、それぞれの短いエピソードを添えて展示。
   また改装に伴って新しく彼の書斎が博物館内に復元されたそうだ。
   写真や映像も公開されているということでファンにはたまらないイベント。

   Museo di Tazio Nuvolari
      Piazza Broletto,9 Mantova
      開館時間:10:00-13:00,15:30-18:30
      月曜・木曜休
   入場料:3,00Euro
   
      このほかにもマントヴァ市内・郊外でさまざまなイベント展開中。
 
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【5】ご挨拶
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  8月15日はイタリア(キリスト教世界)は祝日。
  Ferragosto(フェッラゴースト)。聖母被昇天の祝日。
  なので聖母マリアにちなんだ教会へお祈りにでも行こうと思い立って
  Chiesa di SS.Annunziata(サンティッシマ・アンヌンツィアータ教会)まで
  出かけてきました。随分久しぶりに出向いたので面白くて
  入り口を入ってすぐの回廊(Chiostro di Voti)のところで
  フレスコ画に見入っているうちに、時間は過ぎ、
  突然の館内放送で閉館のお知らせ。
  結局教会内部にも入らないまま、もちろんマリア様にお祈りもせず。
  何をしに行ったんだ、この暑い中…?

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vol.8 26.08.2003
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   20000台
    この夏のヨーロッパを襲った熱波は相当なものでした。
  各地でさまざまな被害が出ていますが、イタリアも暑かった(暑い)です。
  暑さのせいで売り上げがぐんと伸びたもの、そう扇風機です。
  トスカーナ州に13店舗、フィレンツェ市内だけでも9店舗を構える
  家電量販店Imperialのみですが、トスカーナだけで二万台の扇風機が
  6月から8月の2ヶ月で売れたそうです。
  ということはほかのお店も含めた全イタリアでは相当数が売れたことに。
  
  イタリアにはエアコンが余り普及していません。
  電気供給量の問題とやはり価格の問題だと思います。
  それに日本のように湿度がぐんぐん上がる暑さとは違い
  家の窓のブラインドを下げて日差しを除け、家の中で過ごす分には
  扇風機くらいで十分やり過ごせる暑さだというのもあります。
  
  しかし、今年はそれでもエアコン(空調設備)も売れたようです。
  前出の家電量販店ではやはり2ヶ月で一万台の空調が売れたそうですから。
  しかし、イタリアでは壁据付の空調(日本でよく見かけるタイプ)と
  移動可能な小型の空調があって、どちらかというと売れ筋は後者のほう。
  なぜかというと、確かにお手ごろ価格だというのもありますが、
  この暑さに耐えられなくなったイタリア人は
  順番を待ってエアコンの据付工事などをするよりも
  手っ取り早く涼しくなりたかった、というだけですね。
  小型タイプなら面倒な取り付け工事もなく
  買ったらすぐに使えるのでみんな飛びついたということらしいです。
  
  今年の暑い夏をやり過ごすためにイタリア人がお金をつぎ込んだもの。
  ミネラルウォーター(前年比18%増)
  その他飲料(前年比30%増)
  ジェラート・アイスクリーム(前年比20%増)
  しかし、まだ暑さが続くこの時期に、いくつかの製造元では
  生産が追いつかず供給薄になりつつあるとか。
  きっと生産工場が長い夏休みを取ったんでしょうね、暑かったから。
  
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【2】「とっさのイタリア語」
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  住んでみると『とっさ』にナイスなイタリア語が出てこなくて
  苦労することもよくあるもので、
  後になって「あ、あの時こう言っておけばよかったよなぁ」なんて
  8年も暮らしていながら思ったりすることがあるわけです。
  普通の暮らしの中でオマタが思いついた単語を
  ひとつずつ紹介していくコーナー。

   ○●○第8回『Ho fatto in tempo』「間に合った」○●○
   in tempo(イン・テンポ)で「時間に間に合って」という意味です。   
   tempoは「時間」
   Ho はavere動詞の一人称単数形。ここでは近過去形を作る助動詞として
   使われているので、特に意味はなし。
   イタリア語では近過去形を作るときに動詞によって前に来る助動詞が違います。
   他動詞にはavereを自動詞にはessereをというのが基本。(例外は山ほど)
      fatto はfare動詞「する」の過去分詞形。
   
   in tempoは独立した言い回しなので他にも
   Sono arrivata in tempo all'aereo.
      (ソノ・アッリヴァータ・イン・テンポ・アッラエーレオ)
   「飛行機に間に合うようにたどり着いた。」というふうにも使います。

 ある日のオマタと偽アンディの会話:
  偽アンディ「もしもし。ちょっと頼みたいことがあるんだけど。」
  オマタ「何?」
  偽アンディ「あのね、かばんの中に入れっぱなしの鍵をね、エンリコに届けて。」
  オマタ「どこにいるの、エンリコ?」
  偽アンディ「フィレンツェ中央駅。あと5分で電車出発するから急いでね。」
  オマタ「ちょっと待ってよ。そんなの無理だよぉ。」
  偽アンディ「お願いねぇ。」(ガチャ)
  
  オマタ「もしもし。
    Mi dispiace, ma non ho fatto in tempo a consegnare le chiavi a Enrico.」

    (ミ・ディスピアーチェ、マ ノン’ノ・ファット・イン・テンポ・ア・
   コンセニャーレ・レ・キアーヴェ・ア・エンリーコ)
   「悪いんだけど、エンリコに鍵渡すのに間に合わなかったわよ。」

 *イタリア人は時間にルーズです。
  遅れてくるのは当然のことと思っている人が大部分。
  きっと時間の感覚が鈍っているのです。
  だから時々とんでもないことを言ったりします。
  5分後に出発する電車に乗る人に鍵を届けろって、無理な話ですね。
  そして、こういうときに限って電車は遅れずに定刻通り出発するのです。
  
  non ho fatto in tempo のあとに動詞節をもって来たいときには
  上記のように「前置詞 a+動詞の原型」を使います。


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【3】イタリア散歩

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  このコーナーではオマタが気まぐれに選んで見に行く展覧会や教会・美術館
  もしくは旅行先での出来事をポツポツ書いていく予定。
  オマタの棲息地であるフィレンツェが中心になること必至。

  旅行のときの役に立てるかどうかは不明・・・。


  -*-*-*-La leggenda di San Galgano(サン・ガルガノの伝説)-*-*-*-
  シエナ近郊のトスカーナの山奥にある
  L'Abbazia di San Galgano(サン・ガルガノ修道院)。
  なかなかここまで足を伸ばす日本人観光客はいないかもしれません。
  しかし非常に美しいところです。

  で、何が伝説かというと…。まずはサン・ガルガノという人について。
  伝説が残るような人物については伝説にも諸説があるのですが
  ここでは、そのうちの有力なひとつを紹介。
  
  1148年にトスカーナのChiusdino(キウズディーノ)という街に
  父・グイド、母・ディオニジアの間に生まれました。
  本名はガルガノ・グイドッティで、二十歳くらいまでは放蕩息子だった彼が
  2度にわたって大天使ガブリエーレの夢を見たことで生活を一新。
  彼は改心してシエナとその周辺を説いてまわり、
  果てにはMontesiepi(モンテシエーピ)にほったて小屋を作って
  家族も婚約者も捨てて、隠遁生活を始めます。
  当時の法王であったアレッサンドロ三世にも謁見しており
  彼の隠遁生活をする地に修道院の建設を認められています。
  1181年12月3日、33歳の若さで力尽きています。
  彼の埋葬にあたっては周辺の街の司祭や
  シトー派修道士が携わったとされています。

  彼が残した唯一の奇跡は亡くなる前の年、1180年に起きました。
  それが「岩に刺さる剣の奇跡」です。
  これが「アーサー王伝説」のモデルにもなったといわれる話で。


  しかし、史実は伝説とはかなり違っていて、
  法王からは見捨てられたという話もありますし、
  改心するきっかけとなった夢を見たのは戦場だったという話もあります。
  また、剣の刺さった岩の上に彼自身が
  小屋を立ててから隠遁生活に入ったことになっており、
  修道院は彼の死後、丘のふもとに建てられています。

  どちらにしても岩に剣が刺さったという記述は
  どの伝説・史実にも残っています。
  
  サン・ガルガノの写真などはこちらからどうぞ↓
  http://fun.supereva.it/albero4.mybox/aff/s_galgano/s_galgano.html



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【4】イタリアの今を遊ぶ
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  このコーナーではオマタがそこらへんで収集したイタリアの情報を紹介。

   ○●○第八回○●○

 Caffe....da mangiare 食べるカフェとはいかに?
 
 ミラノのホテル・ダイアナ・マジェスティック
   (Hotel Diana Majestic *Viale Piave 43)、
 ホテル・プリンチペ・ディ・サヴォーナ
   (Hotel Principe di Savona *Piazza Repubblica)
 ドゥオーモ前のヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガレリア内にある
 老舗カフェ・ズッカ(Zucca)でのみ味わえるという
 この「食べるカフェ」。
 その名もエスプレッソならぬエスペッソ(Espesso)。
 どうやら穴の開いたスプーンで食べながら飲むらしいのですが、
 なかなかお目にかかるチャンスもなく。
 コーヒーメーカー・ラヴァッツァ(Lavazza)が仕掛けたもので
 そのアイディアは最近名を馳せているシェフ・フェッラン・アドリア
 (Ferran Adria)のものらしいです。
 どなたかミラノで、この食べるカフェ見かけたら教えてくださいね。


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【5】ご挨拶
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  いつもご購読ありがとうございます。
  とっさのイタリア語では『こんなときどういうの?』という
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  その他ご意見・ご要望も以下のアドレスで受け付けています。 
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  8月も最終週に入りましたね。
  相変わらず暑いイタリアですが、空はかなり高くなり、
  秋色に変わってきています。
  今年のワイン用ブドウは収穫が早くなりそうですよ。


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 【発行者】ALBERO4 オマタ  albero4neo@firenze.net 
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vol.9
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vol.9 02.09.2003
毎週火曜日発行
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   ▽▲▽ INDEX ▽▲▽
  【1】今週のイタリアンな数字……ヴァカンスの清算
  【2】「とっさのイタリア語」……『L'ha fatto apposta!』
  【3】イタリア散歩……アレッツォ
  【4】イタリアの今を遊ぶ……サラセン人の馬上槍試合
  【5】ご挨拶……
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【1】今週のイタリアンな数字
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   +-+-+イタリア人のヴァカンスの清算+-+-+
 
  12,800,000人
    イタリアの海でこの夏のヴァカンスを過ごした人の数です。
  内訳は830万人がイタリア人、残り450万人が外国からのお客様。
  今年の夏は異常に暑かったので、
  みんな海に逃げたわりにこの数?という気もしますが、
  この数は週末だけの日帰り滞在ではなく
    長期滞在を集計したものだからですね。
  日帰り滞在も含めたらすごい数になるでしょうねぇ。
  この日帰り組みが海で浪費していくお金は平均60,00ユーロなんだそうです。
  これは前年に比べて減少傾向とか。イタリア人のお財布の紐きつくなった?
  海のリゾート地へのヴァカンスに出かけたイタリア人は
  平均すると7,5日間の滞在だったそうです。
  昔はみんな揃って8月に一月の長い休みを取っていましたが
  ここ最近は少しづつ時期もずらして期間も短めになっているようです。
  といっても有給休暇は日本よりも断然多く認められているんですよね。
  海のリゾート地でのヴァカンスの平均費用は一人あたま713,00ユーロ。
  一週間ならこんなものですかね?

  イタリアの大部分は半島として海に突き出ているので
  海岸線もたっぷり長いです。全長7375,3km。
  そのうち遊泳可能とされているのは68%の5017,1kmです。
  全長の12%の884,5kmは軍用地、港、国立公園区域などで遊泳禁止。
  全長の5,4%の400,5kmは公害による遊泳禁止地区となっています。
  イタリアの海は概して美しいですね。
     
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【2】「とっさのイタリア語」
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  住んでみると『とっさ』にナイスなイタリア語が出てこなくて
  苦労することもよくあるもので、
  後になって「あ、あの時こう言っておけばよかったよなぁ」なんて
  8年も暮らしていながら思ったりすることがあるわけです。
  普通の暮らしの中でオマタが思いついた単語を
  ひとつずつ紹介していくコーナー。

   ○●○第9回『L'ha fatto apposta!』「わざとやったのよぉ」○●○
   appostaは副詞で「わざと」とか「故意に」の意味です。
   L'haは代名詞のlo(「それを」の意味)と
   avere動詞の三人称単数形haの複合形。
   fattoはfare動詞の過去分詞形で
   その直前のavere動詞を助動詞として近過去形になっています。
   全部ひっくるめて「彼はそれをわざとやったのです。」という意味。
   『ラ・ファット・アッポォスタ』と発音します。
       
 ある日のオマタと偽アンディの会話:
  オマタ「ねぇ、ちょっとみてよ。」
  偽アンディ「わぁ、なんだこりゃ?」
  オマタ「クッションの中綿よ。ちょっと油断するとこうなのよね。」
  偽アンディ「バウバウの仕業?」
  オマタ「ほかに誰がやるのよ。ちょっと長く留守にしただけなのに。」
  偽アンディ「Lui l'ha fatto apposta. かまってほしくてさ。」

    『ルイ・ラ・ファット・アッポォスタ』
  わざとやったんだよ。
  *副詞(apposta)だけでも単独で成立するので
  ほかには「わざと言った」L'ho detto apposta.
  『ロ・デット・アッポォスタ』などもあります。
  この場合は自分が主語なのでavere動詞は一人称単数形のhoになりますね。

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【3】イタリア散歩
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  このコーナーではオマタが気まぐれに選んで見に行く展覧会や教会・美術館
  もしくは旅行先での出来事をポツポツ書いていく予定。
  オマタの棲息地であるフィレンツェが中心になること必至。
  旅行のときの役に立てるかどうかは不明・・・。

  -*-*-*-アレッツォ-*-*-*-
  フィレンツェから電車でもアクセスが簡単なアレッツォ。
  エトルリア起源では最も栄えた街のひとつで歴史は古いです。
  中世の色を色濃く残し、またルネッサンスの香りも漂わせる小さな街。
  ここでは毎月第一週末に大きな骨董市が開かれて
  イタリア各地はもちろん世界から人が集まってきます。
   
  主な産業は金細工や宝石加工といったもので
  昔からそれで栄えていたにもかかわらず
  なぜか街並みは質素で地味なんですよね。
  この街で見ておかなくてはならないのは
  旧市街のほぼ中心にあるサン・フランチェスコ教会。
  この質素な教会の後陣にピエロ・デッラ・フランチェスカの
  有名なフレスコ画「聖十字架伝説」があります。
  一応完全予約制ということになっていますが、
  それほど混まない時期であれば、当日その場での予約見学も可能です。
   
  街の他のみどころは高台にあるメディチ要塞、
  この街の生んだ詩人ペトラルカや芸術家ヴァザーリの家など。
  また前出の骨董市の中心ともなるグランデ広場もはずせません。
  この広場に面してサンタ・マリア・ピエーヴェ教会や
  フラテルニタ・ディ・ライチ宮、ロッジャの宮殿などが立ち並びます。

  アレッツォの写真・旅行記などはわずかですがこちらから↓
  http://fun.supereva.it/albero4.mybox/aff/arezzo/arezzo.html

  
  ++ピエロ・デッラ・フランチェスカについて++
  1416年にアレッツォ近郊の街ボルゴ・サン・セポルクロに生まれ
  当地にて1492年没。
  ドメニコ・ヴェネツィアーノ(ヴァザーリによると
  油絵をトスカーナに持ち込んだのはこの人とか)に師事して
  ルネッサンス技法を習得。
  きちんと計算された遠近法技法や光と影の操り方に長け、
  解剖学にも明るく、きちんとした裸像を描けることでも有名です。
  リミニのSigismondo Malatesta(シジズモンド・マラテスタ)、
  ヴァチカンの Nicola V(ニコラ5世)に仕え
  そののち1466年にアレッツォの聖十字架伝説を含む
  フレスコ画を完成させています。
  1469年にはウルビーノ公 Federico da Montefeltro
   (フェデリコ・ダ・モンテフェルトロ)に呼ばれて宮廷入りし
  現在フィレンツェのウフィツィ美術館に所蔵される
  当公の肖像画をも描いています。

  そのほかの主要作品
  キリスト復活(サン・セポルクロ)
  慈愛の聖母(サン・セポルクロ)
  出産の聖母(モンテルキ)
  キリストの鞭打ち(ウルビーノ)
  聖母子と聖人(ミラノ・ブレラ美術館)

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【4】イタリアの今を遊ぶ
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  このコーナーではオマタがそこらへんで収集したイタリアの情報を紹介。

   ○●○第九回○●○
 せっかく上記でアレッツォの話をしたので
 アレッツォで9月7日に行われる「サラセン人の馬上槍試合」を紹介。
 最近では少しづつ日本でも知名度が上がってきたようすのこのお祭り。
 簡単にいえば「サラセン人の形の人形を的にして
 馬上から槍でいかに的確に射止めるかを競う」お祭りなのですね。
 といっても、「このタイトルにもついちゃっている『サラセン人』って何よ」
 と思った人もたくさんいますよね。
 ヨーロッパでサラセン人というと古代シリア付近にいたアラブ人もしくは
 中世のイスラム教徒の総称なんですが、
 最近はあまり使われませんよね、日本でも。
 とにかくキリスト教徒にとっては聖地を牛耳る敵なわけです。
 なのでいつも標的にされちゃったりします。

 古い古いお祭りで、昔の軍隊訓練のような馬乗りの競技です。
 ずっと継承されてきたわけではなく歴史の中で何回か復活を遂げてきたお祭り。
 今行われているのは1931年に14世紀のお祭りをベースに
  きちんと現代風に焼き直しされたものです。
 年に2回行われます。
 6月第三日曜日(ジオストラ・ディ・サン・ドナート)は
 街の守護聖人サン・ドナートのためのお祭りを兼ね、もう一回は
 9月第一日曜日(ジオストラ・ディ・セッテンブレ)で
 今年は9月7日になります。
 街の4つの地区に分かれて競い合うものでチームは以下のとおり。
 *Porta Sant'Andrea (白&緑)
 *Porta Crucifera (赤&緑)
 *Porta Santo Spirito (黄&青)
  *Porta del Foro (黄&深紅)

 当日の朝、審判員が告知を出すと、
 午後には多彩な古式ゆかしい1300年代風の衣装を身につけた311人
 と31頭の馬の行列が始まります。
 ドゥオーモ前の階段付近が一番盛り上がるとか。
 アレッツォの司祭さんが兵士たちに祝福を授けるからですね。
 そして舞台となるグランデ広場に到着するわけです。
 盛大なペットの音楽に誘われて各チームから二人計8人が槍突きをします。
 この日のために砂が敷かれた傾斜して扇状に広がる広場で
 こんな危険な競技…。ちょっと野蛮。
 突いた的の場所に応じて1点から5点の点数制で勝ち負けが決まります。
 で、優勝チーム地区には LANCIA D'ORO(ランチャ・ドーロ)が贈られます。
 これって金の槍ですね。
 そして優勝チームには誇りの(?)「とどめ突き」が許されるのだそうです。
  
 うーん、狩猟民族のお祭りって感じです。

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【5】ご挨拶
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  チョコレートが心臓にいいのだそうです。フラボノイドが。
  でもどのチョコレートでもいいというわけではなくて
  どうやらfondente(ブラックチョコレート)だけらしいです。
  イタリア人の研究もたまには役に立つのでしょうか?

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vol.10 09.09.2003
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 【1】今週のイタリアンな数字……イタリアの高齢者
 【2】「とっさのイタリア語」……『a proposito』
 【3】イタリア散歩……Chiesa di SS.Annunziata
 【4】イタリアの今を遊ぶ……システィーナ礼拝堂修復について
 【5】ご挨拶……
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【1】今週のイタリアンな数字
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        +-+-+イタリアの高齢者+-+-+

  34,7%
  65歳以上の高齢者でイタリア国内で一人暮らしをしている人の割合です。
  日本も今や世界に冠する高齢者社会ですが、イタリアもかなりのもの。
  ヨーロッパでは第一位、世界的に見ても日本についで第二位の長寿国。
  イタリアも日本と同じように高齢化への対策が急がれるところです。
  
  一人で暮らしているお年寄りでお金に少しでも余裕のある人は
  フィリピンをはじめとする東南アジアや南米からの移民者などを雇って
  生活のこまごましたことを任せている場合もありますが、
  最近はそう余裕のある人も多くはないようです。
    
  また配偶者と一緒に暮らしている高齢者は全体の49,1%。
  子供たちと暮らしているという人は11,6%。
  親世代と暮らしているのは1,7%。
  ここには高齢者が高齢者を看る縮図が少し現れ始めています。
  兄弟と暮らしているのは1,2%。
  孫もしくはその他の親戚と暮らしているのは1.7%。
  家族の絆が強いことでよく知られるイタリアですから
  たとえ一人暮らしをしていても
  かわるがわる血の繋がりのある誰かが様子を見に来る
  というのが普通みたい。

  イタリア国民の18,1%が65歳以上の高齢者。
  そして3,9%が80歳以上の長寿者。
  今年の夏の暑さでの被害者はフランスほどではなかったものの
  やはりその大部分は高齢者でした。
  各自治体でまかなっている高齢者の医療費などでは赤字になるばかり。
  保健衛生事業費の見直しが待たれています。
  

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【2】「とっさのイタリア語」
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  住んでみると『とっさ』にナイスなイタリア語が出てこなくて
  苦労することもよくあるもので、
  後になって「あ、あの時こう言っておけばよかったよなぁ」なんて
  8年も暮らしていながら思ったりすることがあるわけです。
  普通の暮らしの中でオマタが思いついた単語を
  ひとつずつ紹介していくコーナー。


    ○●○第10回『A proposito 』「ちなみに」○●○

    『ア・プロポージト』と発音します。
    でもたいていの場合『アップロポージト』と聞こえます。
    Aは前置詞です。いろんな場面に出てくるのでいろんな意味があります。
    敢えて言えば、この場合は「〜について」という意味。
    propositoは主に「目的、意図」の意で使われますが、
    ここではむしろ「主題、テーマ」といった感じの意味で。
    直訳すると「そのことについて」という感じですが
    普通イタリア人が使っているのを聞いていると
    「ところで、ちなみに、そういえば」という感じ。
    話の方向転換をさせるにはもってこいのフレーズ。

  ある日の偽アンディと遠く離れたところに住むその友人ジャンニの会話:
   ジャンニ「もしもし。お、久しぶり。」
   偽アンディ「ふん。元気そうだね。なんかあった?」
   ジャンニ「いや、特に何も。近々そっちに遊びに行こうかと思ってさ。」
   偽アンディ「そうか。いつごろ来る予定なのさ。」
   ジャンニ「いや、まだわかんないけど。そのうち。」
   偽アンディ「そのうちにねぇ。そうやっていつも来ないだろ。」
   ジャンニ「A proposito, come sta la tua cuginetta, quella carina ?」
   偽アンディ「ははぁん。彼女の都合によるってことか??」

   『ア・プロポージト、
   コメ・スタ・ラ・トゥア・クジネッタ、クエッラ・カリーナ?』
   「それはそうとさ、おまえの従姉妹のあの可愛い子、元気にしている?」

  *どんな場合にも建前と本音はあるわけで、この場合ジャンニの本音は
   「ところでさ」のあとに現れるわけですね。

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【3】イタリア散歩
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   -*-*-*-Chiesa di SS.Annunziata その1-*-*-*-

   教会のオフィシャルサイト↓
   http://www.santissimaannunziata.net/

   フィレンツェにあるサンティッシマ・アンヌンツィアータ教会は
   サン・マルコ広場の近くにあります。
   ドゥオーモからも歩いて5分かかるかどうかというところ。
   その割には日本人観光客が少ないんですよね。
   比較的頻繁に(毎時)ミサを執り行っています。
   敬虔な信者さんが訪れるので、
     少し遠慮してしまいがちなのかもしれませんが
   非常にきれいなバロック様式の教会です。機会があったら是非。

   教会前広場には東側に捨て子養育院、
   中央にトスカーナ大公フェルディナンド一世の騎馬像
   (シニョーリア広場の実父コジモ一世の騎馬像にならったもの)、
   そして『カッチュッコ』と呼ばれるグロテスク様式の噴水が2台。
   聖母マリアにまつわる日にはこの広場で色々な市場が開かれます。
   
   教会はセルヴィ・ディ・マリア派の祈祷所として建設され
   1444年から1481年にかけてミケロッツィ
   (Michelozzi)によって改築されたもの。
   正面ファサードには7つのアーチをもつ開廊がつけられていて
   そこから入ると、まずフレスコ画で飾られた「ヴォティの回廊」。
   教会北翼には大きな「死者の回廊」。
   教会内部はバロック様式の荘厳なたたずまい。
   広場や回廊の明るさに比べると非常に重々しく暗い感じがします。
   教会内部入ってすぐ左側に一段高くなって囲まれた礼拝堂があります。
   ここが1448年にミケロッツォによって設計された
   「受胎告知の礼拝堂」と呼ばれるものです。
   この礼拝堂の中に掲げられている受胎告知の画は
   この教会に仕えていた修道士が描いたものです。
   聖母マリアの顔がなかなか描けなくて困っていましたが
   ある夜眠っている間に描きあがっていたという伝説があります。
   このためフィレンツェの信者の間では天使が描いたと伝えられています。
   この礼拝堂には小さな奥の間があり、そこには
   アンドレア・デル・サルト(Andrea del Sarto)の「Volto Santo」
   (ヴォールト・サント、つまりキリストの顔ですね)があります。
   
   9月8日は聖母生誕のお祝い。この前夜にフィレンツェでは毎年
   リフィコローナのお祭りが行われます。(詳しくは↓)
   この前夜はひと晩中、教会参拝が可能になります。

   教会見学時間
   平日  7:00-13:00,16:00-19:00
   祝祭日 7:00-14:00,16:00-19:00

   -*-*-*-Rificolona(リフィコローナ)-*-*-*-

   このお祭りは1600年代に生まれたものだろうといわれています。
   その当時の暗い夜道を聖母生誕を祝うために
   街外れの農村部からこの教会を目指してやってくる人が
   足元を照らすために提灯のようなものをぶら下げていました。
   この提灯の名残が今の色とりどりの提灯飾りで、
   お祭りの時には子供たちはお手製の
   (最近は既成のものもいっぱいありますが)
   提灯をもって広場に集まります。
   その他に細い紙筒の周りに粘土をこねつけた
   「武器」を持っている子もたくさんいて、
   鉄砲玉のように小さく粘土を丸めて吹き矢のように吹いて
   友達やその辺の人のもつ提灯の火を消したりして楽しんでいます。
   
   昔からフィレンツェ辺りの人は聖母生誕前夜から
   夜通しでお祝いする風習があったようです。
   そのときにfierucolone(フィエルコローネ)
   と呼ばれる歌を唄ったようですが、それが長い年月の間に
   形を変えてリフィコローナとなったとか。

   今年は7日の夜サンタ・クローチェ教会広場から
   手に手に提灯をもったリフィコローナの行列が出発し
   フィレンツェ近郊の街インプルネータの管楽団や
   ストリート・バンドMagnifico(マニーフィコ)とともに洗礼堂前をとおり
   サンティッシマ・アンヌンツィアータ教会広場まで練り歩きました。

   このお祭りの様子と教会の写真は来週のこのコーナーからリンク。
   お楽しみに。

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【4】イタリアの今を遊ぶ
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      ○●○第十回○●○

 イタリア国内の美術館で一番訪問者を集めるヴァチカン美術館。
 なかでも列を作ってでも見たいと誰もが願うのはシスティーナ礼拝堂。
 ミケランジェロの『旧約聖書』『最後の審判』、
 ボッティチェッリ、ロセッリ、ペルジーノなどが名を連ねる
 『キリストの生涯』と『モーゼの生涯』。
 『最後の審判』の長い修復の間に組まれた足場から
 間近にこの傑作を見られた人は幸運でした。
 (もちろん一般市民にはその幸運はめぐってきませんでしたが。)
 一般市民・観光客はいつも遠くから眺めるこの作品を
 身近に見られるチャンス?
 とはいってもバーチャル体験でしかありませんが。
 2000年の聖年にあわせて行われた世界一有名な
 修復作業の逐一を明かす展覧会が
 8月24日からリミニで開催されています。
 ミケランジェロが描いたときは裸体であった作品内の人物に
 パンツをはかせてしまった1500年代。展覧会はここから始まります。
 修復作業の技術だけでなくいろんなものが見られるそうで。
 例えば、このシスティーナ礼拝堂内の偉大な作品をモチーフに使った
 アダムの創造のネクタイ、ノアの顔つきテレホンカードなどの
 「作品」も展示。
 こうしたマーケティングは現代に限ったことではなく、
 なんと1800年代から始まっていたそうで
 当時のモザイク小物やトランプのようなカードにも印刷されているとか。
 またミケランジェロはこうした作品を手がけるに当たり、
 登場人物の一人一人の細かなデッサンを残していて
 その中からアダムの顔の細かいデッサンが展示されているそうです。

 La Sistina e Michelangelo:
 storia e fortuna di un capolavoro
 リミニ
 シズモンド城(Castel Sismondo)
 8月24日から11月16日まで
 開館時間:月曜日を除く毎日 9.00-13.00,15.00-19.00
 入館料: 6.50ユーロ
 インフォメーションと予約:Meeting Rimini 
 Tel 0541-783100 Fax 0541-786422
 http://www.riminiturismo.it/news/news.php3?newsid=285

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【5】ご挨拶

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  街のウィンドーは夏物の最終値下げ品と秋冬の新作が入り乱れる
  奇妙な色合いを醸し出しています。
  北野武監督の新作「座頭市」はヴェネツィア映画祭で大好評でした。
  特別賞と監督賞をダブル受賞でしたね。
  イタリアの各紙でもべた褒め状態です。さていつ公開になるのやら。
  因みに「千と千尋の神隠し」はようやくDVD化。


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