PALAZZO PRETORIO (もしくはPALAZZO D'ARNOLFO) |
| フィレンツェの中央駅からローカル電車で30分から50分 山間の小さな街がマザッチオの生まれ故郷として名の知れたサン・ジョヴァンニ・ヴァル・ダルノ。 日本の女性の多くにはグッチとプラダのアウトレットのちょうど中間地点というと判ってもらいやすいのかもしれません。 1299年に建設が始まったこの街はその当時のフィレンツェの政治的・経済的・戦略的領土拡大の政策の元に ヴァルダルノの山間に他の街(CASTELFRANCO DI SOPRA, TERRANUOVA)とともに築かれました。 フィレンツェのドゥオーモの正面ファサードを手がけたアルノルフォ・ディ・カンビオの手による街つくりが基本となっています。 また彼は街の中心にあるプレトリオ宮殿の正面ファサードも手がけていることから 現在この宮殿は別名アルノルフォ宮とも呼ばれています。 |
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| 駅前は何もありません (というか街自体が素っ気ないです) 駅前道路をまっすぐ50メートルほど進んでから 右に折れると いわゆる名所旧跡が立ち並ぶメインストリートです 左の写真正面に見えるレンガ色の建物が S.GIOVANNI VAL D'ARNOの駅舎です |
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| プレトリオ宮殿とはつまり 執政官事務所のようなところ アルノルフォ・ディ・カンビオ (Arnolfo di Cambio)が 正面ファサードを手がけています。 アーチの下にも上にもいたるところに 近隣諸国の町の紋章がはめ込まれています 左側の写真はこの宮殿を裏側から見たところ この宮殿の裏側に広場をはさんで BASILICA DI MARIA SS. DELLE GRAZIE (聖マリア・デッレ・グラツィエ大寺院)があります |
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| 聖マリア・デッレ・グラツィエ大寺院の正面 不思議なつくりになっていて 一階部分には小さな礼拝堂が幾つか並び 2階部分が主祭壇になっています またこの寺院には大寺院博物館も併設されています |
元々は小さな祈祷所であったこの建物の建設は 1484年に始まっています この建設はある一つの伝説 1479年に起きた「モンナ・タンチャの奇跡」に 影響されて始まったものです |
寺院入り口に置かれた天使像 その奥にある階段を昇っていくと寺院の入り口です |
| 「モンナ・タンチャの奇跡」 1479年トスカーナ一帯を襲ったペストの大流行のとき モンナ・タンチャは既に75歳の齢 ペストによって両親を失い孤児となった自分の孫ロレンツォに 乳を与えてくれる人を探しましたが なにぶんペストの流行しているときですから 手を貸してくれる人は誰もいませんでした 仕方なしに彼女はカステル・サン・ジョヴァンニの セネーゼ門と呼ばれた塔に掲げられた聖母像に祈り続けたのです するとなんと75歳の老婆に奇跡が起こり 彼女は孫に授乳してやることができたといいます |
この奇跡の物語を描いたフレスコ画は 大寺院の主祭壇の左手に残されています 1500年代の作品で ルベルト・ダ・モンテヴァルキ (LUBERTO DA MONTEVARCHI) の作といわれます また彼女が祈りを捧げた聖母像は 現在もオリジナルの場所 (大寺院の主祭壇の裏手)に 保存されています |
モンナ・タンチャが祈りを捧げ続けた場所は 現在も訪れることができます 大寺院の一階部分に 小さな礼拝堂として残っています 入り口は彩色テラコッタで飾られています |
| 大寺院博物館は1864年に この街に残された芸術品を 保存・伝承する目的で設立されました 第二次世界大戦により破壊された後 作品は全て修復され 博物館はカテゴリーごとに再編成されました その中でも目玉といえるのがこの ベアト・アンジェリコの受胎告知 作品は1430年ころのもので 1979年から博物館に収蔵されています また同じ作家の同じテーマの有名なものは フィレンツェのサン・マルコ寺院にあります |
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| マザッチョの生家 サン・ジョヴァンニ・ヴァル・ダルノの もっとも有名な人物といえばこの人 1401年にこの街で生まれ 1400年代の絵画世界で偉大な革命を成し遂げています 彼の一族が暮らした家はメインストリートにあり 彼自身もここで生まれています 残念なことに彼は若くしてこの世を去っていることもあり 残された作品は非常に少なく また故郷にはなんと一つもありません 多くのなぞに包まれたままの彼の死は 27歳のとき(1428年ローマ没) またこの生家の左隣には 実兄弟ジョヴァンニ・ディ・サン・ジョヴァンニの家も残っています |
数少ないマザッチョの作品 Trittico di San Givenale(1422年 Cascia) 有名になった最初の作品 Sant'Anna Metterza(1424年 Uffizi) フィレンツェ・ウフィツィ美術館収蔵 Polittico di Pisa (1426年) ロンドン、ピサ、ベルリン、マリブ各地の博物館収蔵 Affreschi della Cappella Brancacci (1425−1428年) フィレンツェ・カルミネ教会内 Affresco di Trinita'(1427−1428年) フィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ教会内 San Givanni Battista e San Girolamo (1427−1428年) ロンドン・ナショナルギャラリー収蔵 |
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| 大寺院博物館 夏季:10:30-12:30, 16:00-19:00 冬季:10:30-12:30, 15:30-18:30 日曜日は午後のみ開館 水曜日休館 |
マザッチョの周辺 Giovanni di S.Givanni (detto Lo Scheggia) 彼はマザッチョの兄弟で やはりこの街に生まれています Mariotto di Cristofano マザッチョの義理の兄弟でこの街出身 Masolino Panicale(パニカーレ)出身 マザッチョよりもかなり年上ですが マザッチョとの共作も多い |
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